「薄毛治療で男性ホルモンが減る」は間違い
「AGA治療をすると男性ホルモン量が下がる」という情報をよく目にすることがありますが、これは明らかな間違いです。前述の通り、フィナステリドは男性ホルモンが薄毛の直接原因であるDHTに変わるのを止めるだけで、男性ホルモン(テストステロン)を下げる事は一切ありません。
同様に「男性機能低下」「ED(勃起不全)」「男性不妊」などの副作用についても、世界的に多くの研究で「フィナステリドが影響する事はない」と報告されています。
フィナステリドの添付文書にも副作用として記載されているので心配されている方も多いと思いますが、副作用の頻度としては約1%以下とかなり少ないものです。EDの自然発症率が約4%と言われていますので、よほど少ない頻度とも考えられます。
その他の身体への副作用というのも、「絶対にない」と言い切ることはできませんが、ごく少ない頻度でほとんど見かけることもありません。
AGAは早期治療が効果的です。AGAはできるだけ早期から治療を開始した方が、より改善することがすでに証明されています。
一方でAGA治療には「薄毛を進行させない」という効果がより強くあります。薄毛が気になったらできるだけ早く、むしろ薄毛と気づく前に治療を開始するのもAGA治療の効果的な取り入れ方です。
AGAによる薄毛は「進行性」である上に、気づかないうちに進行が始まっていることも少なくありません。もちろんどんなに進行してからでもAGAの治療効果は表れますが、ある程度進行してしまってからでは回復まで時間がかかってしまうこともあります。
いずれにしても「薄毛に気づいたら」もしくは「薄毛が気になったら」できるだけ早いうちにAGA治療を検討することをお勧めします。
世界的に使われているAGA治療薬「フィナステリド」
フィナステリドは前述の通り、世界中で20年以上使われているAGA治療薬です。同様に長年に渡り多くの研究、調査が行われ、そのほとんどの結果として90%以上の症例で「AGAの改善効果」が認められています。
またAGA治療は医療行為です。必ずクリニックなどの医療機関で、十分に知識のある医師の診療を受けるようにしてください。薄毛の改善効果はゆっくりと時間をかけて表れますので、薄毛の進行に気づかないのと同様に改善効果にも気づかないことがほとんどです。
医師からの適切な評価や説明を受けないと、効果を自覚できずにせっかくの薄毛治療の機会を自ら手放してしまう患者さんも少なくありません。AGA治療を続けさえすれば薄毛が改善するという結果に違いはないのですが、効果を自覚したうえで満足して治療を続けるのと、そうでないのとでは大きく異なると私は思います。
信じて続けさえすれば、必ず効果が表れるのが医学的なAGA治療です。正しい情報のもと適切なAGA治療を受ければ、多くの方は薄毛の悩みとは無縁の人生を謳歌することができるはずです。
薄毛を年齢や遺伝などのせいにしてあきらめたりせず、ぜひ一度、医学的なAGA治療について考えてみてはいかがでしょうか。
栁澤正之
東京メモリアルクリニック 院長
医学博士
日本形成外科学会 認定専門医
第27回日本臨床毛髪学会 学会長
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