年金が主な収入源となる老後。足りない分は貯蓄を取り崩すことになりますが、その貯蓄はどのようにして増やしてばいいのでしょうか。さまざまな方法があるなか、FXで老後資金を作ることはできるのか、考えていきます。
40歳貯蓄なしの会社員…FXで「老後資金」を作ることはできるか? ※画像はイメージです/PIXTA

老後の資金を貯めるためにFX投資を行うと、どれくらいの期間で貯められるのか

老後の資金を集めるためにFX投資がオススメという話をしましたが、その理由としては「時間や場所に関係なく取引ができる」ということにあります。上記でも少しだけ触れましたが、日本の企業の労働時間は世界でもトップクラスに長いのが特徴的です。そのため、本業が終わってから副業を始めるための時間がないという方も多いでしょう。

 

しかし、賃金として明確な副業と比べるとFX投資はマイナスになるかもしれないというリスクがあるのも事実です。正しい知識と経験を積み重ねていれば、そう簡単にマイナスとなることも無いのですが、不安を抱いている人も多いでしょう。

 

こちらでは、老後の資金を貯めるためのFX投資でのポイントについて何点か紹介していきます。

 

老後の生活を想定して、年金受給額と必要な貯金額を算定する

簡単にFX投資で稼ぐと言っても、いくらの金額を稼げば安心して老後の生活を送ることができるのかということを想定しなければいけません。2018年に総務省が行った家計調査年報のデータでは、高齢夫婦世帯の1ヵ月あたりに必要な費用の平均額は23万5,616円となっていました。

 

上記でも紹介した公的年金のみでの計算ではフルで納めていた場合でも月に3~4万円の赤字となります。私的年金なども利用している方の場合は問題ないかもしれませんが、今回は多めに見積もって仮に「月に5万円の赤字になる」と考えていきましょう。

 

60歳までの年数を計算して、年間にいくらの利益が必要なのか計算する

60歳以降、月に5万円の赤字になると計算した場合、年間では60万円のマイナスとなります。日本では「人生100年時代」と呼ばれて久しいように、100歳まで存命な方の割合が増えていますので、60歳で定年退職した場合でも残りの人生は40年もあるということです。

 

そうすると、単純計算で2,400万円の赤字となるので、夫婦ともに100歳を迎えるまで生活をする場合は約2,400万円の貯蓄が求められます。

 

FX投資の良いところはサラリーマンのように定年退職が無いということが挙げられます。そのため、早く始めれば早いほど1ヵ月あたりに求められるノルマが低くなるのでオススメです。

 

仮に現在の年齢が40歳で貯金がないという方の場合でも、月に10万円をFX投資で稼いでいれば60歳の段階で2,400万円を貯めきることは可能です。

 

月に5万円のプラスでも1,200万円の貯蓄をすることができて、60歳以降も稼ぐことができるので退職後も安心できるというメリットがあります。

 

利益に必要な投資スタイルを身につけてFXを続ける

FX投資は原則としてリスクとリターンが等しくなる投資なので、毎月大きく稼ごうとするとそれなりのリスクを負うことになります。この「リスク」を軽減させるのが知識と経験となるのですが、FX投資を始めたばかりの方の場合は何がリスクなのか判断できないという危険性も孕んでいます。

 

そのため、少額の投資からスタートして早い段階で自分の定めた利益額に必要な投資スタイルを身につけるのが大切です。

 

FX投資には様々なスタイルがあり、使える時間や自分が基準とするポイントなどによってもスタイルは異なります。すべてのスタイルに共通する特徴としては、「勉強をしないと安定して稼ぎ続けることができない」ということです。

 

短期間で一気に稼ぐ場合は、そのときの運によって左右されがちですが、安定して稼いでいる方は、常に勉強を欠かしません。

 

本業が忙しくて勉強をする暇がないという方の場合は、通勤の電車の中などの少しのスキマ時間を積み重ねていれば勉強ができますので、老後の資金が心配だという方はFX投資を始めてみると良いでしょう。

 

■まとめ

今回は長くなりましたが、今後の日本の年金問題と老後の資金にはFX投資がオススメということについて紹介しました。

 

現時点で年金を受給できている人の場合は社会保障が充実しているためにそれほど心配する必要がないかもしれませんが、現在20歳~50歳ぐらいまでの人の場合は将来に不安を抱いているケースが多いです。

 

FX投資というとギャンブルと同じように考えている人が多いですが、正しい知識と正しい経験があれば高い確率で資産を増やすことができる投資となっています。

 

高校生のお小遣い程度の金額から始めることもできるので、初めはマイナスになることも多いかもしれませんが、まずは経験と知識を詰め込むことから始めてください。

 

 

清水 一喜

株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員

 

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