信託保全とは、FX会社が倒産してもトレーダーの資産が守られる仕組み。国内のFX会社は全て信託銀行を使ってトレーダーの資産を管理しています。海外FX会社には補償が無い場合も多いですが海外の金融ライセンスを保持していれば補償されることもあります。
【信託保全とは?】FX会社が倒産しても、預けた資金は全額返ってくる

「自分の預けてる資産は本当に安全に守られてる?」

仮想通貨取引のように流出したりしない?」

といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、FX会社の信託保全の概要や信託保全が備わっている会社について解説します。

 

この記事を読めば、信託保全に関するあらゆる疑問がすっきり解決して、安全にFXを始められます。

 

具体的に、倒産しづらいFX会社を見極める方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

この記事でわかること
・信託保全のしくみ
・もしFX会社が倒産したときに資産が返金される流れ
・信託保全と分別管理の違い
・海外FX会社の信託保全について
・倒産しにくいFX会社の見分け方

 

 

目次

 

信託保全とは?

信託保全とは
 

 

信託保全とは、顧客から預かった証拠金や取引の損益、スワップ損益などをFX会社の資産とは分別して、信託銀行に信託して管理することです。

 

顧客の資金は全て信託銀行に信託して管理されているため、FX会社が破綻したとしても、預けている資産は返還されます。

 

これは投資家を守るために作られた仕組みです。

 

いくら補償されるの?

信託保全は、預入証拠金、スワップ損益、評価損益、実現損益の全額が補償されます。

 

金融商品取引業等に関する内閣府令によって補償が義務化されています。

 

実際に、2007年にFX会社の破綻が複数あり、その中で、業者による資金の流用やカバー取引や業者の自己売買の損失により顧客から預かった証拠金が消失するなど、顧客に証拠金が返還されないという事例がみられました。

 

その後、2009年の金商業等府令が改正され、顧客から預かったFX取引に係る証拠金について、預入証拠金、実現損益、評価損益、スワップ損益の全額が保証されるようになりました。

 

どういうときに役立つの?

信託保全が一体どんな時に役立つのかを知らない方も多いでしょう。

 

信託保全は、万が一FX会社が破綻した時に役立ちます。

 

では、実際にFX会社であるDMMFXが破綻としたときを想定して、どのようにして資産が保証されて返還されるかの流れを見ていきましょう。

 

DMMFXの信託保全の流れ
DMMFXの信託保全の流れ

 

DMMFXでは、顧客から預託された証拠金等の資金は、「日証金信託銀行株式会社」、「株式会社SMBC信託銀行」、「SBIクリアリング信託株式会社」で管理しています。

 

そのため、顧客がDMMFXに入金したお金は、DMMFXを介して、3社の信託銀行に預けられて、出金する際も、信託銀行からDMMFXを介して銀行口座に振り込まれる仕組みです。

 

DMMFXが破産したら
DMMFXが破産したら

 

万が一、DMMFXが破綻してしまった場合でも、信託財産状況報告書をもとに、受益者代理人を通じてしっかりと返還されます。

 

破綻しないことが理想ではありますが、信託保全をしているFX会社なら万が一破綻した時でも、預けている資産全額が保証されているので、安心して投資を行えます。

信託保全のあるFX会社は?

日本の金融庁の認可を受けているFX会社には全て信託保全があります。

 

なぜなら、金融商品取引業等に関する内閣府令で決められているからです。

 

日本国内のFX会社は金融庁の認可を受ける必要があるため、必然的に国内全てのFX会社には信託保全が備わっているんです。

 

信託保全はFX会社の安全性を図るための1つの指標となるため、国内のFX会社は安全性が高いと言われています。

 

これからFXを始める方も国内のFX会社を利用すれば、資産の安全性は担保されるので、安心してFXを始められます。

よくある信託保全の間違った認識は?

信託保全は為替変動による損失は保証されません。

 

なぜなら、信託保全はFX会社破綻時に顧客の資産を守るための仕組みだからです。

 

証拠金維持率が低下した場合、国内のFX会社は投資家に追加証拠金の入金を求めます。

 

この追加証拠金のような損失も信託保全によって保証されるわけではないので、認識を間違えないようにしましょう!

信託保全と分別管理の違いは?

信託保全と分別管理の違い
 

 

信託保全と似た言葉の1つに分別管理があります。

 

「信託保全」は外部の信託銀行を使って管理しているのに対して、「分別管理」は外部機関を使っても、社内で分けて管理しても良いとされます。

 

分別管理とは、投資家から預かった資産とFX会社の自社資産を分けて管理することです。

 

信託保全とは異なり、分別管理では信託銀行を利用せずに自社の銀行で管理していることが多いので、万が一FX会社が倒産した場合は投資家への返金が保証されていません。

 

そのため、分別管理は信託保全よりも安全性が低いと言われています。

海外FXにも信託保全はあるの?

海外FX会社には信託保全があるところもあれば、無いところもあります。

 

なぜなら、海外FX会社では信託保全が義務化されていないからです。

 

そのため、多くの海外FX業者は先ほども説明した「分別管理」で資金を管理しています。

 

とはいえ、分別管理で資金を管理しているから危険というわけではありません。

 

分別管理を採用している海外FX会社でも金融ライセンスを取得していれば、政府機関が投資家の資産を保証しています。

 

つまり、海外FX会社でも金融ライセンスを取得しているかを確認すれば安全な会社かを判断できます。

信託保全はトレーダーが別途お金をださないといけないのか?

信託保全はトレーダーが別途お金を出す必要はありません。

 

なぜなら、トレーダーがFX会社に預けたお金はそのまま信託銀行に保全される仕組みだからです。

 

信託銀行に預けるということで、「信託手数料などがかかるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、トレーダーが負担するお金は一切ありません。

 

また、信託保全があるFX会社は、金融庁の管理のもと、金融商取引法に登録されている会社であり、不正を行うこともできないので、安心してください。

倒産しにくいFX会社も知りたい

自己資本規制比率
 

倒産しにくいFX会社を見極めるためには、自己資本規制比率を参考にしましょう。

 

なぜなら、自己資本規制比率はFX会社の財務状況の健全性をはかる指標となるからです。

 

そもそも自己資本規制比率とは、FX会社の営業活動におけるリスクを数値化したものです。

 

自己資本規制比率の計算式は以下の通り。

 

自己資本規制比率= 固定されていない自己資本の額 / リスク相当額 × 100

 

金融商品取引法では、自己資本規制比率を120%以上維持することを定めていますが、数値が高ければ高いほど健全で倒産しにくいと判断できます。

 

ちなみに、毎年3・6・9・12月に、FX会社は自己資本規制比率を公表する義務があります。

 

自己資本比率は年々変動していきますので、気になっているFX会社やすでに利用しているFX会社の数値をHPなどで確認しておきましょう。

信託保全 まとめ

今回は信託保全について解説しましたが、いかがでしたか?

 

自分が利用するFX会社に信託保全があるか・ないかを確認するだけで、不安もなくなり、安全にFXを始めることができます。

 

では、もう一度、この記事の内容を確認しましょう。

 

・信託保全とは顧客の資産と自社の資産を区別して信託銀行を使って管理すること
・信託保全は預入証拠金、スワップ損益、評価損益、実現損益の全額が補償される
・信託保全はFX会社が破綻した時に役立つ
国内のFX会社は全て信託保全がある
・倒産しにくいFX会社を見極めるには、自己資本規制比率を確認する

 

信託保全がある国内のFX会社を利用して、安全にFXを始めましょう!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

参考元