野村総合研究所の直近推計によると、「年収800万円未満、純金融資産3000万円未満」が日本人の約8割を占めていました。金融資産を増やし、世帯年収をあげて、8割の「その他大勢」からランクアップするための方法をみていきましょう。
世帯年収800万円未満の「その他大勢」から抜けだす方法

「階層を上げる」ためにできること

ランクアップしていく方法としては、社内でのポジションを上げたり転職をしたりすることが現実的ですが、しっかりとした収入のある人と結婚したり、パートナーと共働きをしたりなど、「世帯年収」を上げる方法も有効です。

 

ただし、パートナーの協力を得てマス層からアッパーマス層になることを目指す場合、年収400万円の人なら最低400万円の上積みが必要になります。

 

パートナーが専業主婦や専業主夫の場合、パートの仕事を見つけて年収400万円を稼いでもらうのは容易ではありません。「パート収入の壁」と呼ばれる税金や社会保険料の仕組みもあるため注意が必要です。

 

また転職で収入を2倍にするというのも、あまり現実的ではないかもしれません。ただ独身の人であれば、自分と同等以上の年収の人と結婚することで条件がクリアできます。

 

すでに年収が700万円程度ある方なら、パートナーに100万円を稼いでもらえれば、パートによる収入でもランクアップは十分に可能でしょう。

 

なお、アッパーマス層や準富裕層のようにある程度資金力ができてきたら、投資や積立型の保険商品などで積極的に資産運用すると効率的に階層アップできる可能性はさらに高まります。

 

ただ収入が十分にあってもきちんと支出をコントロールできなければ、着実な資産形成は望めません。

 

また、結婚して子どもができたら支出は増える一方のため、パートナーと資金計画を考えることはとても大切です。その際、ファイナンシャルプランナーなどお金の専門家を活用するのも有効でしょう。

 

着実にランクアップしていくためにも、まずは毎月の家計を管理することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

山崎 博久

リズム株式会社

アセットコンサルティング事業部長

 

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