正社員と非正社員…大卒男性「同窓生との給与格差」の悲しい実情

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大卒会社員…新卒1年目の基本給は平均22万円

厚生労働省『令和2年度賃金構造基本調査』によると、大学卒の基本給（所定内給与額）は22万6,000円。男女別にみていくと、男性で22万7,200円、女性は22万4,600円です。

手取り額にすると17万円程度。大学卒業でヨーイドンで始まった会社員人生ですが、数年後「同じ大学を同じタイミングで卒業したはずなのに、なぜこんなに給与が違うのか」と首をかしげる事態が起きるかもしれません。

正社員と非正社員…生涯給与、1億円を超える格差

なぜそのような差が生じてしまうのでしょう。大卒男性会社員の場合で考えていきます。まずは雇用形態。正社員の場合、20代前半の年収は335万3,800万円に対し、非正社員の場合、267万0,600円で、その差は年間68万3,200円。仮に65歳までの間、一方は正社員、一方は非正社員だったとすると、最も年収差がつくのは50代前半で476万円にもなり、生涯給与では1億1,700万円ほどの差になります。

大企業と中小企業…年間給与差、最大300万円超え

給与差がつく要素としては、企業の規模もあるでしょう。20代前半の従業員規模1,000人以上企業の年収は352万1,700円に対し、従業員100～999人企業は326万1,000円、従業員10～99人企業は295万5,200円。1,000人企業と100～999人企業では年間26万円、1,000人企業と10～99人企業では年間56万6,500円の差が生じます。最も差が大きくなるのは50代前半で、1,000人企業と10～99人企業で年間327万円の差にまで拡大。生涯給与では、1,000人企業と100～999人企業で4,200万円ほどに、1,000人企業と10～99人企業で8,600万円にもなります。