連日報道される円安。徐々にわたしたちの生活にも影響が出始め、スーパーで食品を買うたびに円安を実感する機会も増えてきました。特に負担が大きいのは、消費支出に対して食費の割合が高い=エンゲル係数が高い地域かもしれません。見ていきましょう。
円安で食品値上げ…エンゲル係数全国1位の「大阪府民」スーパーで肩を落とす (※写真はイメージです/PIXTA)

 

【都道府県「年間食費」上位10】

1位「東京都」1,154,526円

2位「神奈川県」1,053,049円

3位「埼玉県」1,046,426円

4位「千葉県」1,030,608円

5位「滋賀県」1,024,373円

6位「奈良県」1,022,569円

7位「富山県」1,007,214円

8位「石川県」998,845円

9位「静岡県」996,604円

10位「京都府」993,605円

 

出所:総務省『家計調査家計収支編』2020年より作成

 

一方で、食費が最も安いのは「沖縄県」で83万1,311円。続くのが「和歌山県」で83万6,939円。「愛媛県」「長崎県」「大分県」と続きます。

 

また消費支出に対して食費の割合であるエンゲル係数でみてみると、最もエンゲル係数が高いのは「大阪府」で31.2%。「京都府」31.1%、「沖縄県」30.6%、「青森県」29.9%、「福井県」29.8%と続きます(関連記事:『都道府県「食費/エンゲル係数」ランキング…食費1位は「東京」、エンゲル係数1位は「大阪」』)。

 

【都道府県「エンゲル係数」上位10】

1位「大阪府」31.2%

2位「京都府」31.1%

3位「沖縄県」30.6%

4位「青森県」29.9%

5位「福井県」29.8%

6位「兵庫県」29.1%

7位「宮城県」28.8%

8位「神奈川県」28.4%

9位「東京都」28.3%

10位「静岡県」28.2%

 

出所:総務省『家計調査家計収支編』2020年より作成

 

もちろん世帯年収、世帯構成などによって、家計の状況は変わってくるので、一概にいえませんが、エンゲル係数の高い大阪府民が最も「なんでこんなに高いの?」とスーパーでため息をつく頻度は高いといえそうです。

 

政府は原油高騰で、石油元売り会社に補助金を出す方針を決めました。石油元売り会社が元売り価格に原油高騰分を上乗せするのを抑制するのが狙いで、小売価格の値上げは目途がつくのではという観測が広がっています。

 

しかし円安による食品の高騰は、いまのところ受け入れるしかない状況。「おかずを一品減らそう」「安いもやしでも活用してみようか」など、いろいろと工夫をして耐えしのぐしかなさそうです。