その日最初の取引である「寄り付き」。前日の大引けから時間があるため、情報を収集・分析し、戦略を練って買うことができます。デイトレードをするうえで、どのような買い方をすればよいでしょうか。詳しく見ていきます。
株式投資「デイトレード×寄り付き」…最初の取引で気をつけること 【投資のプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

ときには「今日は買わない」という決断も必要

ちなみに、デイトレードはローリスクローリターンであるうえ、少ない利益でも複利で毎日運用すれば大きな利益になることも前述しました。たとえば1日に0.074%の利益率でも、それを複利で(利益分を再投資)245日運用すると、当初と比較して20%の利益率となります。

 

ですから、損失を出さないことが重要です。買うのに適した銘柄が見つからないときは、寄り付きの時点であえて「今日は買わない」といった決断も必要です。

 

また、寄り付き前には購入資金額をじっくり検討すべきでしょう。上がる確率の高い銘柄・儲けの大きそうな銘柄には大きく賭け、そうでない場合はあまり賭けないようにし、利益を最大化できるよう購入資金を調節しましょう。

 

このように、大引けから時間があるため、戦略をじっくりと練って投資できるのが寄り付きのメリットです。

 

まとめ:寄り付きで株を買うならじっくり考えよう

今回は、デイトレードと寄り付きの特徴について解説しました。

 

寄り付きで株を買う場合は、前日の大引けから寄り付きまでその銘柄の情報収集と分析に努め、「この価格以下で買えれば妥当だ」という判断ができた場合に、寄り付き前の板も見ながら指値で注文を出すのがよいでしょう。一方で、好材料が出るなど「一日中上がる『確率が高い』」銘柄を見つけた場合は、成行注文で買うのも手です。

 

ときにはあえて「今日は買わない」という決断をすることや、寄り付き前に購入資金額をしっかり検討することが重要です。

 

*午後最初の取引も「寄り付き」と呼ぶことがありますが、そちらは「後場寄り」と呼ばれて区別されることもありますので、今回の寄り付きについては「午前最初の取引」だとお考え下さい。

 

株式会社ソーシャルインベストメント

取締役CTO

川合 一啓