洗練されたビジネス英語メールについて、ビジネス英語研修会社Q-Leap代表取締役社長・浅場眞紀子氏が解説。 ※本記事は、書籍『英文Eメールハンドブック』(アルク)より一部を抜粋、再編集したものです。
接続詞は1文に2つ使える?英文作成のチェックポイント (※写真はイメージです/PIXTA)

「英文メール作成の極意」

各文の最初の5~6語を抜き出してみます。

 

●Our project has only a three-day(われわれのプロジェクトはたった3日の…)

 

●Therefore, please do the following.(そういうわけで以下を実行に移してほしい)

 

メールの中心となるメッセージが十分伝わるようになったので、チェックポイントの①②はクリアしました。

 

最初の主語の部分を冗長にしないためにも、The schedule of our project を複合名詞のテクニックを使って Our project schedule、または単にOur projectと簡潔にすることをお勧めします。これでチェックポイントの③もクリアです。

 

チェックポイント④の全体の簡潔さについてはどうでしょうか? 各文もかなり短くなり、文章全体も33語から12語へと21語も短くなりました! 読み手の負担を軽減し、なるべく楽に速くメッセージが伝わるように配慮するのがネチケットです。

 

日頃「なんとなく」入れている表現の数々は本当に必要なものでしょうか? これ以上は無理だというところまで表現をそぎ落とす練習をすることで、メール作成にかかる時間を短縮しつつ正確で明瞭なメールを書くことができるようになります。

 

1ページ目の書き換えの例では少しそっけないと感じれば二文目にPleaseの代わりに少し丁寧な依頼表現を入れても良いでしょう。このような定型の依頼表現(we would appreciate it if you could ...)は英語ネイティブにとっては読むまでもないところなので負担にはなりません。却って丁寧に依頼されて印象が良いかもしれませんね。

 

Our project has only a three-day margin.〈7語〉Therefore, we would appreciate it if you could do the following.〈11語〉

 

 

浅場 眞紀子

ビジネス英語研修会社Q-Leap 代表取締役社長