最近、よく耳にする「FIRE」。早期リタイアの一種と思われがちですが、実は似て非なるもの。しかも、その考え方を応用すれば「安心した老後を実現できる」と聞けば、俄然、興味が湧いてくるのではないでしょうか。
49歳の既婚会社員「FIRE実現に9,000万円」…諦めるしかないのか? (※写真はイメージです/PIXTA)

年4%の運用を実現させるには?

 

FIREの前提となる、年4%の運用。どのような投資であれば実現が見えてくるでしょうか。前述の通り、4%は米国株を根拠にしたものなので、ひとつの候補として米国株があがるでしょう。しかし、米国株の運用は日本の証券会社を通じて気軽にできるものの、4%の利回りを目指すとなると、それ相応の知識が必要ですし、トレンドもしっかりと把握していかないといけません。少々難易度が高い手法だといえるでしょう。

 

では日本株では、と考えてみると、日本株の平均配当は2%程度。4%の配当収入を目指すのであれば、日本株でFIREを実現させるのも、ハードルが高いといえそうです。

 

そこで選択肢のひとつとしてよくいわれているのが不動産投資。ローンを組むことで、少ない自己資金で大きな投資を行うことができます。

 

投資対象は色々ありますが、レジデンスであれば経済環境の変化に対して急激に収益(家賃収入)が変化することはない点も、FIRE向きだといわれている所以です。

 

もちろん投資である以上、リスクはつきもの。空室リスクや災害リスク、家賃滞納リスクなどへの対策を講じていかなければなりません。

FIREの考え方は誰にでも応用できる

 

――自分はFIREなんて考えていないから、関係ない

 

そう思っている人もいるでしょう。しかし、これからの時代を生きるすべての人には、ぜひFIREの考え方を理解し、実践してほしいもの。

 

投資の運用益だけで生活費をまかなうのは大きなハードルですが、定年後、年金だけで暮らしていけるでしょうか? 年金だけでは足りないとされる分だけ、貯蓄できるでしょうか? 「大丈夫」と自信を持って応えられる人は、意外と少ないのではないでしょうか。

 

定年後の年金生活では、多くの人が貯蓄の取り崩しに耐えられず、可能な限り働きたいといっています。そんな不安定な状況下、安定した収入が得られたとしたらどうでしょうか。とても心強いでしょう。

 

FIREを実現させるかどうかは、人それぞれ。ただFIREの考え方を取り入れることは、老後の安心を得ることにつながります。

 

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