あまり知られていないことですが、日本は一般人に掛かる税金が非常に高い国の一つです。FX取引に関しても、利益を得た場合は税金を納める義務が発生します。
申告しないと脱税に!プロトレーダーが教える「FXの税金申告」 ※画像はイメージです/PIXTA

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初心者が怠りがちなFXに関する税金申告とは

FX初心者に限った話ではなく、企業に属して収入を得ているサラリーマンの方の場合、税金の申告方法を知らない人が非常に多いです。

 

企業側で税金の申告をすべて執り行うため、サラリーマン側では手続きをする必要がなく、何十年勤めていても知る機会がないのです。個人事業主やフリーランスで活動している方の場合は、自分で税金の申告しますから、イメージしやすいかもしれません。

 

今回はあくまでも「初心者の方が税金申告を行う際のポイント」について紹介します。プロトレーダーやFX取引の専業で生活をしている方の場合は少し異なるので注意してください。

 

本業がある人がFXで利益を得た場合の税金申告

 

サラリーマンやパートタイマー、アルバイト、派遣社員など、雇用形態はなんでもいいですが、本業がある方がFXをして利益を得た場合、自分で税金申告をしなければいけません。

 

FXで得た利益に対して発生する税金の分類としては、所得税のなかの「雑所得」に該当します。ポジションを決済した際の差益とスワップポイントが原則課税対象となるのが特徴的です。

 

どの程度の税金を納めればいいのかというと、FX取引での雑所得の税率は一律で20.315%となっています。たとえば、1年間で100万円の利益を得たという場合は、「20万3150円」を税金として納めるということです。

 

ポイントとしては「利益に対して納める」ということなので、100万円の利益を得るために10億円の取引を繰り返した場合でも、「100万円に対して」税金を納めることになります。

 

もちろん、年間でマイナスの場合は税金申告をする必要はありませんが、申告をしておくと3年間の繰越控除を受けることができますので、FXを真剣に始める方は必ず税金申告をしてください。