FXのプロトレーダーは「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」の2つを使って相場を読むのが基本とされています。今回は2つのうち「ファンダメンタル分析」について解説していきます。
【検証】「FXでは、ファンダメンタル分析は役に立たない」は本当か? ※画像はイメージです/PIXTA

中長期的な予想にはファンダメンタル分析が使われる

ファンダメンタル分析は基本的に「中長期的な予測」に使用される分析方法です。FXでは短期的にレートが大きく動くことも多いために、「ファンダメンタル分析は役に立たない」と豪語する人も多いのです。

 

しかし、スキャルピングやデイトレードのように、1日に何十回~何百回と取引をするタイプではなく、スワップポイントを基本とした長期的な投資をする人の場合はファンダメンタル分析が役に立ちます。

 

また、ファンダメンタル分析はチャート以外の要素を分析することで未来を予想する分析方法なので、知っているだけで他のトレーダーよりも有利に行動することができます。有利に行動できるといっても、プロのFXトレーダーの場合はファンダメンタル分析を活用するのが基本なので、プロの世界では当たり前のことです。

 

しかし、初心者では「ファンダメンタル分析が取引を有利に働く」という話を耳にしてもファンダメンタル分析の中身を理解するのが難しくて挫折してしまう人も少なくありません。

 

FX投資は勉強をすればするほど安定して利益を出すことができる投資なので、勉強を疎かにした時点でその人は脱落していきます。これはプロトレーダーも初心者も同じなので、勉強を続けた人が勝ち続けることができるということは肝に銘じてください。

為替相場が変動する仕組みについて理解しよう

FXの為替相場が変動する仕組みについては、とても簡単な仕組みになっています。それは「自国以外の海外から自国の通貨が買われると高くなる」というだけです。

 

逆に、「自国の通貨で海外の通貨が買われることが多くなると低くなる」ということになりますが、為替相場が変動する仕組みについては、これだけなので「どのようになると海外から買われるようになるのか?」ということを考えればよいでしょう。「通貨が買われる」という表現を使いましたが、これは言い換えれば「自国以外の国へ投資をしている」ということになります。

 

それでは、「他国から投資されるには?」ということについて考えていきましょう。他国から投資をされるということは、その国と自分の国を比較した際に魅力的な国にみえるということです。

 

国と国を比べた際に魅力的な国にみえるポイントとしては、「経済の安定度や成長具合」または「政治が安定しているのか?」という部分がポイントとなります。これは、上記でも紹介した「ファンダメンタル分析」に関わる部分でもありますが、為替相場が動く仕組みを理解することによって「どのようなことが起きると相場がどのように動くのか」ということが理解できます。

 

そうすると、ファンダメンタル分析の理解力も高まりますので、まずは為替相場が変動する仕組みについてキッチリと理解することが大切です。

 

まとめ

今回はファンダメンタル分析について紹介しました。FXのプロトレーダーは自分のできる範囲であらゆる分析方法を試して日々成長を続けています。

 

個人のトレーダーにとっては投資企業に比べると動かす金額も微々たるものなので、自分がどのように相場を分析しているのかということを公開しているケースも少なくありません。

 

初心者にとっては、ありとあらゆる情報が自分の成長に繋げることになるので、積極的に勉強するようにしたほうがよいでしょう。