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つみたてNISA口座は「ネット証券で開設」がベター
ペンタごん:つみたてNISAを始めるには、金融機関での口座開設が必要なんだよね。どこで始めるのがいいんだろう?
亮平さん:NISA口座はいろんな銀行や証券会社で開設できるけど、同じ年に複数の金融機関で利用することはできないんだ。
つまり、ある金融機関でNISA口座を開設した場合、その年はもう他の金融機関でNISA口座は開設できないから、慎重に選んだ方がいいよ。僕のおすすめは、楽天証券やSBI証券などのネット証券だね。ネット銀行の証券版だと思えばいいかな。
ペンタごん:なんでネット証券で開設した方がおすすめなのさ?
亮平さん:それは金融機関によって、つみたてNISA口座における取り扱いの商品数が異なるからなんだ。
つみたてNISAの対象商品は、低コストなど一定の要件を満たした投資信託190本程度に厳選されているんだけど、ネット証券ならほとんどの商品がラインナップされているよ。
けれど大手銀行などでは、つみたてNISAの取り扱い商品がたった数種類しか用意されていないんだ。たとえば低コストで人気のeMAXIS Slimシリーズは、対面販売の銀行や証券会社などではつみたてNISAの商品ラインナップに入っていないことが多いね。
「少しでも手数料が安い商品」を選ぶことが重要
ペンタごん:う~ん、でもコストが安いのってそんなに大事なのかな? ちょっとくらいの手数料の差なら、別にいいかなとも思うんだけど。
亮平さん:試しに、年間の保有コストである信託報酬の違いで、どれくらいリターンに差が出るか見てみようか。図表1は信託報酬が年0.1%の投資信託と年1.0%の投資信託にて、投資元本100万円、運用期間30年、信託報酬控除(こうじょ)前の運用利回りを年5%とした時の比較だよ。
最終的なリターンは956,751円もの差が出ているので、ほんの少しのコストの違いでも、長期の運用成績に与える影響は大きいことが分かるね。
ペンタごん:うっひゃ~! たった年0.9%のコストの違いでも、長期の運用だとこんなにリターンに差が出るんだね…手数料も侮れないなあ。
亮平さん:つみたてNISAは非課税期間の長さを活かした長期投資が前提となってくるから、少しでも低コストな投資信託を選べるネット証券を使うのがベターと言えるね。
特にインデックスファンドは同じ指数に連動するものだと、値動き自体に大きな差はないから、少しでも手数料が安い商品を選ぶことが重要だよ。
ペンタごん:了解です!
資産運用YouTuberのオススメは「楽天証券」
ペンタごん:ネット証券だと楽天証券とSBI証券がいいって言ってたけど、その中でもどっちがおすすめなの?
亮平さん:僕が愛用しているのは楽天証券だよ。何といっても投資信託の積立を楽天カードでクレジット決済することができて、積立額の1%が楽天ポイントとしてもらえるんだ。
ペンタごん:え~! 投資信託の積立がクレジットカードでもできるの?
亮平さん:そうさ、このサービスを利用するために楽天証券を選ぶ人は多いね。
楽天カードクレジット決済での投資信託の積立サービスは、課税口座だけでなく一般NISA口座やつみたてNISA口座でも利用が可能だよ。
仮につみたてNISAで月33,000円の積立を楽天カードクレジット決済で行ったなら、毎月330ポイントの楽天ポイントがもらえるんだ。資産運用の延長でポイントが貯まっていくから、とってもありがたいよね。
ペンタごん:毎月330ポイント…それはすごいや! つみたてNISAで投資するだけでポイントがもらえるなんて最高じゃないか!
亮平さん:SBI証券も2021年6月30日から、三井住友カードが発行するクレジットカードで投資信託を積立すると0.5~2%分のVポイント(SMBCグループ共通のポイント)がもらえるね。
還元率はカードの種類によって異なるけど、年会費がかからない通常のカードだと、0.5%の還元なので、楽天証券の方がお得と言えるかな。
ペンタごん:ふむふむ、ポイント還元では楽天証券がお得なのか。
亮平さん:また連携する金融機関でも、楽天銀行はマネーブリッジにより普通預金金利が年0.1%になるけど、住信SBIネット銀行はSBI証券と連携したSBIハイブリッド預金で年0.01%と差が出るよ。このように連携する銀行の金利で考えても、楽天証券がおすすめだね。
<Point>
●つみたてNISA口座は、金融機関によって商品数が異なるので、豊富なラインナップがあるネット証券がおすすめ。
●ネット証券の中でも楽天証券とSBI証券が人気だが、ポイント還元や連携する銀行の金利を考慮し、楽天証券がおすすめ。
小林亮平
資産運用YouTuber