給与はなかなか増えず、それに伴い、貯蓄もうまく進まない……。そのようななか、多くの人が老後に不安を抱えています。その要因のひとつが「お金はいくら必要か」という悩み。いったい、いくつ年を重ねれば、お金の心配などしなくてもよくなるのでしょうか?
90歳でも「お金の不安」から解放されず…日本の高齢者の切ない現実 (※写真はイメージです/PIXTA)

平均年金受給額14万円…足りない分は貯蓄を取り崩せというが

生きていくにはお金が必要。だからどんなに年を重ねようとも、お金の不安がゼロになることはないでしょう。それでも90歳を超えてもなお、10人に1人は「お金(生活費等)が不安」を口にされては、やすやすと「長生きしてね」といえなくなります。

 

リタイア後の生活を支えるのは公的年金。厚生労働省『令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況』によると、国民年金受給者の平均年金額は月5万6049円、厚生年金保険受給者(国民年金+厚生年金を受け取れる人)の平均年金額は月14万6162円。

 

また年金給付額の分布を見ていくと、国民年金の場合は「6~7万円未満」が受給額のボリュームゾーンで18.19%。また受給額が平均以下の5万円未満は41.55%と、5人に2人は平均以下という水準です。一方、厚生年金の場合、10万円に満たない人が20%を超え、平均受給額の14万円以下は2人に1人の水準です。

 

【国民年金「月額受給額の金額別分布」】

~1万円未満 6.25%

1万~2万円未満 4.69%

2万~3万円未満 4.05%

3万~4万円未満 5.16%

4万~5万円未満 8.57%

5万~6万円未満 12.83%

6万~7万円未満 18.19%

7万~8万円未満 18.33%

8万~9万円未満 11.73%

9万~10万円未満 5.63%

10万円未満 4.57%

 

【厚生年金「月額受給額の金額別分布」】

5万円未満 2.91%

5万~10万円未満 20.76%

10万~11万円未満 6.93%

11万~12万円未満 6.27%

12万~13万円未満 5.71%

13万~14万円未満 5.51%

14万~15万円未満 5.58%

15万~16万円未満 5.77%

16万~17万円未満 6.08%

17万~18万円未満 6.28%

18万~19万円未満 6.11%

19万~20万円未満 5.67%

20万円以上 16.39%

 

出所:厚生労働省『令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況』より