初期症状が出ない糖尿病を「早期発見」する方法
では、症状が無いのであれば、どのようにして気を付けたら良いのでしょうか。
簡単なことです。定期的に健康診断を受ければよいのです。職場の定期健康診断など、一般的な健康診断には血糖やHbA1c(※)など、糖尿病を調べる検査項目が入っています。
毎年きちんと健康診断を受けて、ひっかかったときにすぐに医療機関を受診すればよいのです。
先述したような症状があって受診する方というのは、ほとんどが健康診断を受けていなかった、もしくは健康診断でひっかかっていたにも関わらず、受診していなかった人たちです。毎年健診をきちんと受けていた方が、突然症状を出すことはほとんどありません。
めったに出ない、糖尿病の初期症状とは
一応、例外的に糖尿病が初期症状を出す場合があります。食後3~5時間での低血糖症状です。
糖尿病予備軍や糖尿病の初期段階では、食後の血糖が高くなります。糖尿病がある程度進行すると、高くなった血糖がなかなか下がらなくなるのですが、初期の段階だといったん高くなった血糖が急激に下がるので、食後3~5時間後にはかえって食前よりも低くなってしまうことがあります。これを「反応性低血糖」と呼んでいます。
症状としては、異常な空腹感、冷や汗、脱力感などが特徴的です。典型的にはお昼ご飯を食べてしばらく経った、午後4時~5時くらいに症状が出ます。
特に炭水化物メインのバランスの悪い食事、例えば麺類などを食べた後に症状を出すことが多いです。