日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面が見えてきます。今回、焦点をあてるのは「団塊ジュニア」。その名の通り、団塊の世代の子どもにあたる人たちの、今までとこれからを見ていきます。
老後に備えるなんて無茶な話…月収20万円未満であえぐ「団塊ジュニア」の悲壮感 ※画像はイメージです/PIXTA

このような状況下、団塊ジュニアの人たちは50代に突入していきます。

 

金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年』によると、50代の金融資産保有額は平均1684万円、中央値で800万円。一方借入金は、平均1316万円で、中央値は1000万円。それが60代になると保有額は平均1745万円、中央値は875万円、借入額は平均691万円、中央値は498万円と、50代では「借入額>保有額」も珍しくないのに対し、60代では「保有額>借入額」に。

 

50代は住宅ローン完済の目途もつき、子育てもひと段落するころ。老後に向けて資産を増やしていく、絶好のタイミングといえるのです。

 

しかし、同調査で「貯蓄ゼロ(運用するためもしくは将来に備えるためのお金がない)」と回答したのが50歳代で13.3%、60歳代で18.3%となっています。

 

「年金だけでは暮らせない!」と大合唱が起きている今、足りない分は貯蓄でまかなうというのが正攻法といえます。しかし、貯えが「ゼロ」という人が、50代から60代で増加。絶好の貯めどきに貯めることができなかった人たちは多いようです。

 

確かに月収20万円未満という状況で、「将来を見越して貯蓄を」といわれてもなかなか難しいでしょう。そしてそのような状況から脱出するのも、年齢的にかなり困難です。

 

さらに団塊ジュニアの親にあたる団塊の世代はこれから後期高齢者となり、なかには介護が必要になる人たちも多くなってくるでしょう。団塊ジュニアの人たちは、親の介護という事態にも直面してくるわけです。

 

一度も浮上することなく、50代を迎える団塊ジュニアの人たち。特に月収20万円未満と、収入が心もとない人たちは、将来は悲観するしかありません。