株の売買注文方法は、大きく「成行」と「指値」の2つに分けることができます。そのうちの指値は、売買価格を指定する方法であり、約定しない可能性が生じますが、決まった価格で売買できるため利益を最大化することができる、という特徴があります。しかし指値にこだわりすぎることの弊害も。本記事では「指値にこだわりすぎてはいけない理由」を説明していきます。
売買価格の指定が仇となる「指値にこだわる株式投資家」の残念な末路 ※画像はイメージです/PIXTA

株価を正確に予想などできますか?

さて、価格にこだわってしまう理由として、「1,000円までは下がると思うから、そこで買おう」「900円までは上がると思うから、そこで売ろう」といった心理が挙げられると思います。

 

しかしそんな時は、冷静によく考えてみてください。人は株価を、そう正確に予想できるでしょうか? 高すぎる1,300円の株がいずれ1,000円以下になるだろうとは予想できるかもしれませんが、1,000円の株が990円になるか980円になるかというレベルでは、予想は難しいはずです。

 

ですから、あまり指値にこだわっても、その価格で約定するかどうかは分からないこともあるのです。

 

「底値」と「天井値」という言葉がありますが、厳密にその価格で買う必要はありません。「底値圏」「天井値圏」で売買できればそれで良しとして、次の投資先のことでも考えていた方が、結局はうまくいくのではないでしょうか。

 

■まとめ

指値にこだわりすぎるのもまた良くない!

 

指値にこだわりすぎると、売買が遅くなる、いつまでも約定できなくなる、といったデメリットがあります。

 

そしてそのために、売買の回転数が下がったり、塩漬け株を作ってしまったりして、実は大きな損失となりかねません。人は株価をそう正確に予想できないのですから、指値にこだわりすぎるのもまた、良くないのでしょう。