28年間のサラリーマン経験を活かし、これまで100名以上の卒業生を輩出した実戦的コンサルタント養成機関を主宰する鈴木誠一郎氏は、「数十年間、経験してきた現場体験、培ってきた専門知識を持っているサラリーマンこそ、専門家(コンサルタント)に向いている」といいます。サラリーマンが副業として「専門家」を始める際、多忙な経営者のアポイントを取り、なおかつ信頼を獲得するための方法を見ていきましょう。※本連載は、鈴木誠一郎氏の著書『最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方』(ごきげんビジネス出版)を一部抜粋・再編集したものです。
キーワードは「20分」…多忙な経営者の「アポと信頼」を獲得する方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

経営者への挨拶から最終的な契約までを実践

次に、さらに具体的に知りたいという方のために、私自身はいつもどうやっているのかを参考例としてお話したいと思います。

 

1.最初の声かけは「ご挨拶させていただいてもよろしいでしょうか?」と名刺を差し出す姿勢を見せながら声をかけるようにしています。

 

この時は緊張しつつも笑顔で声をかけることが大切です。誰でも暗い雰囲気の人間と話したいとは思いませんね。笑顔で覇気を感じさせるような少し高いくらいのトーンで声をかけてください。

 

2.自分の名刺を相手にお渡しする場合は、相手の目線に合うように多少腰をかがませて名刺をお渡しするようにしています。相手の背の高さに合わせて目線を一致させるのです。経営者に対して上から目線で名刺をお渡しするのは良くありません。

 

3.自分の名刺を相手にお渡しする時に重要なことがあります。私はいつも名刺に書いてある「キャッチフレーズ」をそのまま声に出して「○○○○の鈴木誠一郎と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と言っています。

 

4.相手が名刺のキャッチコピーを見てから「へえ〜、すごいですね」とか「なるほど○○の専門家なのですね」などというような反応をいただければ、あなたの作成した名刺は社長に刺さった!と思ってよいでしょう。

 

逆に「……」と無反応の場合は、せっかく作ったキャッチコピーと名刺ではありますが、社長に刺さっていないということです。

 

そのような場合はもう一度キャッチコピーを考え直すことが必要だと思ってください。名刺は相手に刺さらないと意味がありません。印象に残らないからです。