会社員の独立を支援サポートする鈴木誠一郎氏は著書内において、「専門家」とは各分野で「困っている人の悩みを解決できる人間」であり、各分野の現場で働いている経験豊富なサラリーマンこそ「専門家」に向いていると述べています。本記事では、自らの知識や経験を商品とする「専門家」が、中小企業から強く求められている理由を見ていきます。 ※本連載は、鈴木誠一郎氏の著書『最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方』(ごきげんビジネス出版)を一部抜粋・再編集したものです。
経験を売る「専門家としての副業」が中小企業から求められるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

長年のサラリーマン経験をベースとした「専門家」へ

専門家というと何やら難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際は難しくはありません。現在、様々なビジネス分野の専門家をしているプロフェッショナルでも、サラリーマンをしていた人が数多く存在しています。

 

一口に専門家といっても色々な肩書きの専門家の方々が活躍しています。

 

今日のような成熟社会になればなるほど世の中には多様な問題や悩みが増加し、また人々の嗜好はより多様化してくるので、それに応えていく専門家もバラエティに富んだ方々が大活躍しています。

 

例えば、お笑いの明石家さんまさんが司会をしている「ホンマでっか!?TV」というテレビ番組がありますが、ここでは毎回色々な肩書きを持ったユニークな専門家の方々が登場しています。例えば、災害危機管理専門家、クルーズコーディネーター、調理科学専門家、スタティスティシャン(統計データ分析専門家)、建築エコノミスト、ホームステージャー(中古物件演出専門家)、飲食店舗活性化専門家などです。

 

本当に様々な専門家が活躍しているのです。

 

「そんな専門家がいたの!?」と思わずびっくりするような肩書きの専門家もおられます。つまり、各分野の専門家とは人の悩みを解決できる人間のことなのです。

 

ただ、社員として会社の中で長年仕事をしてこられたサラリーマンは、その中でも得意な専門分野をベースとした専門家になりやすいことは事実です。

 

実際に各業界の専門家は、サラリーマン時代に培ったそれぞれの専門分野の専門家として独立されています。顧客とすべきは、世の中の約90%以上を占める中小企業です。

 

資金も人材も限られている彼らは、常に専門家の力を借りたいと考えているのです。次にあなたの経験や知識を聞きたいと思っている方々がいることをお伝えします。