28年間のサラリーマン経験を活かし、これまで100名以上の卒業生を輩出した実戦的コンサルタント養成機関を主宰する鈴木誠一郎氏は、「数十年間、経験してきた現場体験、培ってきた専門知識を持っているサラリーマンこそ、専門家(コンサルタント)に向いている」といいます。サラリーマンが副業として「専門家」を始める際、多忙な経営者のアポイントを取り、なおかつ信頼を獲得するための方法を見ていきましょう。※本連載は、鈴木誠一郎氏の著書『最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方』(ごきげんビジネス出版)を一部抜粋・再編集したものです。
キーワードは「20分」…多忙な経営者の「アポと信頼」を獲得する方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

カーネギー流営業術で効率的に「自分を売り込む」

次に今後、あなたが企業に対して自分の商品サービスを売り込む場合のセールストークをお伝えします。

 

例えば、専門家が企業の経営者クラスと直接お会いすることができる機会として最もポピュラーな「場」は経営者ビジネス交流会です。

 

サラリーマンが初めて多くの経営者ばかりが集まる交流会に出席した時、一体どうやって声をかければいいのか? なにを話せばいいのか? どうやって売り込めばいいのか? と悩むものです。

 

私も同じでした。でも心配する必要はありません。このような場においてこそ、カーネギーの「人に好かれる6原則」を活用するのです。

 

「人に好かれる6原則」は次の通りです。

 

「人に好かれる6原則」(D・カーネギー「人を動かす」より)

1.誠実な関心を寄せる
2.笑顔を忘れない
3.名前を覚える
4.聞き手に回る
5.関心のありかを見抜く
6.心からほめる

 

初対面で企業の経営者にお会いした際には、その方のお仕事やお話に誠実な関心を寄せ、笑顔で接し、その方のお名前をしっかりと覚えることが必要です。

 

この場合には経営者の方のお話を最後までよい聞き手に徹し、その中で経営者が今何に一番関心を寄せているのかを感じ、その方の考え方やお話の内容について心から肯定することが大切です。

 

そしていつでもこのようなよい聞き手のスタンスで様々な経営者と接していくことです。企業経営者は初対面で相手を見定めます。

 

自分の話に熱心に耳を傾けてくれる相手に対しては必ずよい印象を持ちます。この第1印象がずっと記憶されていくのです。やがていつかうれしい提案をしてくれるに違いないでしょう。

 

こうして重要なオピニオンリーダーと良好な関係をつないでいくのです。これがカーネギー流の人に好かれる営業方法なのです。