28年間のサラリーマン経験を活かし、これまで100名以上の卒業生を輩出した実戦的コンサルタント養成機関を主宰する鈴木誠一郎氏は、「数十年間、経験してきた現場体験、培ってきた専門知識を持っているサラリーマンこそ、専門家(コンサルタント)に向いている」といいます。サラリーマンが副業として「専門家」を始める際、多忙な経営者のアポイントを取り、なおかつ信頼を獲得するための方法を見ていきましょう。※本連載は、鈴木誠一郎氏の著書『最強!副業術 本業は「サラリーマン」副業は「専門家」の働き方』(ごきげんビジネス出版)を一部抜粋・再編集したものです。
キーワードは「20分」…多忙な経営者の「アポと信頼」を獲得する方法 (※写真はイメージです/PIXTA)

副業の実践…専門知識・能力だけでは足りない

専門家というと自分の得意分野である専門分野の能力さえ持っていれば活躍できるものと考えがちですが、実際は単に専門知識や能力だけでは不足です。

 

企業を支援する専門家こそコミュニケーション能力が必要なのです。

 

それは専門家の仕事の内容を知ればよく分かります。専門家は顧客である企業に出向いて自分で作業をするのではありません。企業のマネージャーや従業員に対して効率的な仕組みや優れたやり方を伝授してくるのです。その企業に効率的な仕組みや手法を定着させることが仕事です。

 

そのためには現場のマネージャーや従業員全員に提案した通りに行動してもらわなければなりません。彼らにやる気になってもらって実践してもらうことが必要不可欠です。そのためには専門知識だけでリードするのではなく、常に良好な関係を作り出していくコミュニケーション力が必要になってくるのです。

 

コミュニケーション能力を高めるためには関係書籍を読んだり、勉強会に参加するなど日頃からコミュニケーション能力を高める努力を重ねていくことが大切です。

 

また、今後直接企業との契約を取ろうという場合、初対面で社長と相対した際に、とかく売り込みを優先してしまいがちなのですが、ここでは社長のお話をじっくりと最後まで聴くことが非常に大切です。

 

社長である自分の話を最後までしっかりと聴いてくれそうもない専門家に仕事を依頼しようとは思わないからです。

 

したがって参考にしてほしいのが、次の「傾聴のスキル」です。ぜひ活用してみてください。

 

「傾聴」のスキル

《よい聴き手の条件》

・興味関心を示す
・聴く姿勢をつくりだす
・途中で口をはさまないで最後まで聴く
・答えを先に持って聴かない
・辛抱強くなる

 

さらに初対面の相手に対して無意識に好印象を持っていただけるコミュニケーションスキルがあります。これは「ペーシング」というスキルです。ぜひ使ってみてください。

 

◆ページング:コミュニケーションの入口

・相手と同じ姿勢をとる
・相手と同じスピードで話す
・相手と同じ言葉を使う

自分と同じ敵ではない人は「安心感」を感じる

 

担当者や目の前の相手の話を聴いている際には、意識的に「うなずく」と好印象をもっていただくことができます。人は自分の話をしっかりと聴いてもらうと、自己肯定感を無意識に感じます。

 

すると安心することができ、さらに色々と話そうと思うのです。社長が話している時に、タイミングを見ながらゆっくりと深くうなずいてみてください。必ず大きな肯定効果がもたらされます。

 

◆「うなずき」の効果

相手がはっきりと認識することができるサイン

「私はあなたの気持ちに共感できます」
「私はしっかりとあなたの話を聴いています」