FXを始める場合は、必ずFX会社で口座を開設してからスタートすることになりますが、トレードを始めたばかりの人の場合は口座を1つしか持っていないケースも多いもの。一方、プロのトレーダーは複数のFX会社を使い分けています。なぜなのでしょうか? FX会社を使い分けて複数の口座を持つメリットを見ていきましょう。
なぜプロトレーダーは「複数のFX口座」を持っているのか? ※画像はイメージです/PIXTA

「面倒だから」とFX会社を1つしか使わないのはもったいない!

FXを始めたばかりの初心者や、これからFXを始めようとしている人の場合、FX会社の口座を1つしか持っていないというのは珍しいことではありません。

 

FXではトレードをするために取引をするための口座を開設しなければいけませんが、銀行口座のように日常生活の中で利用するものではありませんので、開設したことがない人のほうが圧倒的に多いのです。

 

しかし、FXトレードを開始するためには証券会社に口座を開設して、その口座に現金を入金して、そのお金を使って取引をしていくことになります。

 

もちろん、取引後に相場の変動などによって預けている金額が足りなくなった場合は追い金をしなければいけません。これがFX会社で開設する口座の仕組みなのですが、プロのトレーダーは基本的に複数の口座を使い分けてトレードをしています。

 

複数の口座を使い分けることによって、FX会社によって色々とあるメリットの全てを享受してトレードをしているので、それだけでも初心者よりも勝ちやすくなるということです。

FX会社を使い分けることのメリット

FX会社を使い分けるメリットについては色々とありますが、主に下記の4点のメリットが考えられます。

 

・ 情報を入手する手段が増える

・ FX会社独自のツールが利用可能になる

・ FX会社によって異なるスワップポイントを得られる

・ もしものときのリスク管理に繋がる

 

このようになっていて、FX会社を使い分けるとメリットが多いのが特徴的です。それでは、それぞれのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

■情報こそがFXで勝つためのキモとなる

FXで安定した収入を得るためには、毎日の分析を欠かすことができません。そして、分析の手助けをしてくれるのが「情報」です。すなわち、情報を手に入れる方法を多く持っていて、その情報を分析する能力に長けた人ほどFXは勝ちやすくなっています。複数のFX会社を利用すると、それぞれのFX会社が提供している情報を入手することができるので、1つのFX会社しか使っていない人と比較すると遥かに勝ちやすくなります。

 

もちろん、入手した情報を精査する能力も鍛えないといけませんが、能力を鍛えるためにも多くの情報に触れるというのは大切なことです。プロのトレーダーは多くの情報を入手するために複数のFX会社で口座を開設しているといっても過言ではありません。

 

■FX会社が提供しているツールは便利なものが多い

FXのトレードをするだけならば、取引ツールのみを利用すれば問題ありません。そして、FXの取引ツールだけを比較すると、どのFX会社を利用しても大差が無いのが特徴的です。

 

ここで注目するポイントとしては、FX会社が提供しているツールの中でも「取引ツール以外のツール」の部分です。FX会社によって独自のツールを開発・公開していて、そのツールを使うことによって勝率を高めることができるようになります。

 

よくあるツールとしては、チャート分析ツールや自動取引ツールなどが挙げられます。これらのツールを有効活用すると、今後の相場の動向が読めるようになってくるので、勝率も高まるということです。

 

■スワップポイントはFX会社によって大きく異なる

スイングトレードや長期トレードをメインでFXをしている人にとって、スワップポイントは欠かせない要素の一つです。

 

このスワップポイントですが、実はFX会社によって設定している数値が大きく異なります。どのFX会社がスワップポイントを大きくしているのかということに関しては時期や状況によって大きく異なるので紹介は控えますが、スワップポイントだけを比較すると低い会社と高い会社では10倍以上の差があることも珍しくありません。

 

ただし、スワップポイントが大きい会社はスプレッドを大きく設定していたり、手数料部分が多くなっていたりと短期的なトレードには向かない傾向にあります。

 

このように、FX会社によって特徴が大きく異なるので、色々な取引をする場合には複数のFX会社を利用したほうが良いということです。

 

■リスク管理ができていないと、いざというときに破産してしまう

FXトレードをする際に、疎かにしがちなのが「リスク管理」です。プロのトレーダーほどリスク管理を徹底させていて、万が一のリスクに備えているのですが、初心者はどのようにリスク管理をすれば良いのか分からないので放置してしまう人も多くなっています。

 

複数の口座を持つことによってどのようにリスクを管理できるのかというと、「FX会社のシステムがダウンしてしまった場合のリスク」を防ぐことができます。

 

FX会社の取引システムがダウンしてしまうというような状況は頻繁にあるものでもありませんが、世界的に大きな経済の問題があると市場も大荒れになるので、FX会社のシステムがダウンしてしまうこともあります。

 

そうすると、システムがダウンしているので自動取引ツールでリスク管理をしていたとしても起動してくれません。そのため、ロスカットされずにシステムが復旧するまで放置されるので、そうすると多額のマイナスを背負い込んでしまうことも考えられます。複数の口座に分けて取引をしていれば、マイナスを被るのは1つの口座で済みますので、他の口座に預けている現金は無事に避難させることが可能です。

 

このように万が一の事態に備えるのが安定して勝つためのコツなので、初心者の方も疎かにしないように気をつけてください。