FX初心者ほど「経験」よりも「知識」を重視してしまいがちなところがあります。特に日本人は実践経験よりも知識を重要視する傾向にあるために、経験者なら陥らないような罠にも嵌ってしまうことが多いです。本記事ではFXの初心者が陥りがちな罠と対処法について紹介していきます。
「FXの初心者が陥りがちな罠」…プロが嘲笑う1つのパターン ※画像はイメージです/PIXTA

最初に陥りがちなミス…「損切できない」

FXの勉強を始めようとした時に、まずは「チャートパターンから覚えよう」とする人が非常に多いです。

 

確かにチャートパターンはFXで勝つためにとても重要なポイントとなっていますが、チャートパターンを知っていれば勝てるのならば、AIやコンピューターなどは全戦全勝になっているでしょう。

 

FXの世界はそんな甘いものではありませんので、チャートパターンはあくまでも「勝つための1つのツール」という考え方をしたほうが精神的に安定します。

 

チャートパターンを学習すると、「相場がある程度下がったら反発して、相場がある程度まで上がることが多い」ということが分かります。

 

「ヘッドアンドショルダー」や「ダブルボトム」などが分かりやすい例でしょう。

 

このようなチャートになると相場がある程度まで下がってもすぐに元に戻るので、「いま損切をするともったいない」と思ってしまう人が多いです。しかし、チャートに裏切られてそのままズルズルと相場が下がり続けて、結果的にはロスカットになってしまうという状態になる人も多いのが事実です。

 

ここで初心者が陥りがちな罠となるのが、「損切ができない」ということです。

FX取引のプロはキッチリと損切をしている

損切をしなければならない状況になった時点で、そのトレードに関しては「失敗した」ということになるので、失敗は失敗ときちんと認めて損切をすることで新しい取引をスタートすることができます。

 

多くの初心者が犯してしまいがちなミスとしては「このチャートならすぐに相場が回復するだろう」と思ってズルズルとポジションを持ち続けてしまうことです。

 

同じ初心者でも「少額から取引を初めて、経験を知識とする」というタイプの初心者ならば問題ないのですが、「書籍やネット上の情報で知識を得てからスタートする」というタイプの初心者が嵌ってしまいがちな罠なので気をつけてください。

 

FX取引に慣れてきて、損失を損失とハッキリ認識して損切ができるようになれば嵌まらない罠なので、まずは取引に慣れることが大切です。