日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「茨城県の最新の公示地価」。どれくらいの地価なのか、これからマイホームを夢見る会社員には気になるところ。注目地点の地価を見ていきましょう。
茨城の地価ランキング…「県都・水戸」を上回る「つくば」の存在感 ※画像はイメージです/PIXTA

県庁所在地「水戸」よりも地価が高いのは

茨城県の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価公示価格平均値は11万5375円 /坪で、全国では43位。コロナ禍で全国的に地価が下がるなか、茨城県でも同様に、前年比-0.59%。全国的には20番目の下落幅でした。

 

そのようななか、2021年、茨城県下でも最も地価が高かったのが、茨城県つくば市竹園1丁目。 つくばエクスプレス(TX)「つくば駅」からすぐの立地で、平米単価は29万円。筑波研究学園都市の中心で、東京都心へは約45分。『つくばクレオスクエア』などの商業施設やホテルが並びます。

 

トップ10を見ると、つくば市が5、守谷市が3、水戸市が2。東京都心へのアクセスの関係から、県庁所在地である水戸市よりも、つくばエクスプレス沿線のつくば市、守谷市で地価が高くなっています。

 

用途地域を住宅地に絞って見ていきましょう。最も平米単価が高かったのは全体用途地域でもトップの「茨城県つくば市竹園1丁目」。続いて2位がその隣である「茨城県つくば市竹園2丁目」。東京都心であれば、鉄道駅周辺は商業地で、住宅地はさらにその周辺に広がる、というイメージですが、「つくば」の場合は駅のごく近くに用途地域が住宅地のエリアが広がっています。

 

3位は「守谷市ひがし野1丁目」。つくばエクスプレス「守谷」駅から徒歩7分ほどの住宅地。守谷市は茨城県南部。利根川を渡れば千葉県柏市で、高度成長期から東京のベッドタウンとして開発が始まった地域です。つくばエクスプレス開通後は、都心へのアクセスの良さから注目が集まり、宅地開発が加速。最近は「住みたい街」としても存在感を増しています。

 

【茨城県住宅地の地価ベスト10(住宅地)】

1位 茨城県つくば市竹園1丁目8番2(210,000円)

2位 茨城県つくば市竹園2丁目13番19(174,000円)

3位 茨城県守谷市ひがし野1丁目6番16(159,000円)

4位 茨城県つくば市千現1丁目18番1(125,000円)

5位 茨城県つくば市春日2丁目15番5(114,000円)

6位 茨城県守谷市百合ケ丘3丁目字土塔前2661番19(113,000円)

7位 茨城県守谷市本町字新町504番8(111,000円)

8位 茨城県守谷市けやき台5丁目13番7(107,000円)

9位 茨城県水戸市備前町5-5(105,000円)

10位 茨城県つくば市天久保1丁目8番12(99,400円)

 

出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より

(かっこ)内は㎡単価