「ポジポジ病」とはどのような状態を指すのか?
FXでは取引をして通貨を買入または売却した状態のことを「ポジションを持つ」というように表現します。
ポジポジ病というのは、「常にポジションを持っている状態」のことを指していて、自分のトレード計画や分析を無視してポジションを持ってしまうことを指します。当然のことながら、自分が立てた計画やセオリーを無視してポジションを持ってしまうので損失が発生する確率も高くなります。
ポジポジ病の厄介なところは、「自分で認識することが難しい」ということです。逆にいえば自分で「ポジションを持ちすぎているな」と判断できる人はポジポジ病に陥る心配は少ないので安心してください。
ポジポジ病はトレード経験が少ない初心者や、資金力の低い人ほど陥りやすいので、その点に関しては気をつけなければいけません。
「ポジポジ病」に陥りやすい人の精神状態について
ポジポジ病というのは、精神的に不安定な人ほど陥りやすいとされています。その理由としては、主に下記の要素が考えられます。
・ 不安だからこそ常にポジションを持っていないと心配になる
・ 多くのポジションを持つことでマイナスを少しでも減らそうとする
・ 大きく稼ぎたいからこそ多くのポジションを持ってしまう
このようになっていて、どの理由も「自分自身をコントロールできていない」ということが共通ポイントとなります。
FXで稼ぐのは「金額」を意識するのではなく「利益と損失の割合」を意識するのが基本となっているので、プラスやマイナスを強く意識している時点でポジポジ病に陥りやすい状況だといえます。
多くのFX初心者が「ポジポジ病」になってしまう理由
ポジポジ病を治すことができれば初心者を脱却したといえるでしょう。ポジポジ病になってしまう理由としては、「ボタン一つで簡単にポジションを持ててしまうため」ともいわれています。
FXのトレードはオンライン上で簡単に手続きができるので、パソコンだけではなく近年ではスマートフォンでも簡単に取引ができるようになりました。
また、FXはほんの数秒ほどで利益を出すことも可能な投資なので、取引機会を増やすことで稼ぎやすい環境を作るという手法も存在しています。
そのため、初心者でも簡単に手を出すことができるのがFXの魅力なのですが、多くの初心者はマーケットの分析やメンタルコントロールを疎かにしてポジションを持つことを意識しているケースが多いです。
そのようにトレードをしていても、マイナスが膨らむばかりで、いつまで経っても「投資」ではなく「ギャンブル」をしている状態となってしまいます。
FXという仕組みを知るためにポジポジ病になることは悪いことではありませんが、仕組みを理解したあとにポジポジ病になるのはマイナスしかありませんので、まずは自分がポジポジ病になっていると認識することが大切です。