子どもの教育資金や住宅資金など貯めなければならないお金は多いですが、実際に準備できているでしょうか。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのマーケティングディレクターを務める秋山哲氏がの著書『20年で元本300倍 お金が集まる5つの原則』(光文社)より一部を編集・抜粋し、「賢い」貯蓄法を紹介します。
定期預金を活用した「何もしなくても貯蓄できる」賢い仕組みの作り方 (※写真はイメージです/PIXTA)

口座に入れたお金の使い方…ただ貯蓄するだけではなく、投資に回そう

僕は、もしものときのお金として、6ヵ月分の所得と同じ金額を住信SBIネット銀行の定期預金に預けている。このお金を使った経験はないけれど、これがあるおかげで、もしものことが起きても、ほかの資産を減らさずに当面の生活には困らないので、つねに安心していられる。

 

僕が5年以内に使うお金は、子どもの高校と大学の教育費、引っ越し費用、冠婚葬祭費、旅費の四つだ。すべて住信SBIネット銀行に預けている。

 

子どもの高校と大学の学費は、別々の定期預金に預けていて、必要な額はもう貯まっている。保有していた企業の配当金の一部を定期預金に振り替えて貯蓄していた。

 

引っ越し費用も別の定期預金口座に預けている。実際に5年以内に引っ越しをするかはわからないけれど、必要になったらいつでも使えるようにしている。この貯蓄は毎月の給料から積み立てていた。

 

冠婚葬祭費は、家族に渡す誕生日プレゼントや親戚へのお年玉に使うお金で、別の普通預金口座に預けている。このお金は、毎年ボーナスから使った分だけを補填する形で貯めている。旅費についても別の普通預金口座に預けていて、このお金もボーナスから貯蓄している。

 

僕が住信SBIネット銀行を貯蓄口座として使っている理由は、金利が高いのもあるけれど、普通預金口座を同時に五つまで保有できて、一括管理ができるのもある。お金を使う目的別に管理できるのはとても便利で、一定の金額を預けておくと、振り込みやATMからの引き出し手数料が無料になるのも使いやすい。

 

6年以上先に使うお金は、生涯における住宅資金、老後資金、大きな価値の提供をしようとしている企業を応援するための投資資金の三つだ。住宅資金については、長期的な成長に疑いがない世界経済へ投資をしている。老後資金と企業を応援するためのお金は、国内の成長が見込める個別企業に投資をしている。

 

いまは毎月給料を受け取った日に、楽しい老後生活や企業がより大きな価値を社会に提供している姿を想像して、証券口座にお金を振り替えるのがとても楽しい。そのお金を使うときがきたら、投資していた自分と、より大きな価値を社会に提供した企業に感謝するのは間違いない。

 

 

秋山 哲

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

マーケティングディレクター