2019年12月16日～12月20日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。豪州準備銀行（RBA）が公表した理事会の議事要旨で来年2月に利下げが行われる可能性が示唆されたことで、豪ドルは下落しました。一方、11月の豪雇用統計では失業率や新規雇用者数が市場予想を上回る結果となり豪ドルの買い戻しが入り、週間では対円で上昇しました。

（注）左グラフは2018年12月20日～2019年12月20日、右グラフは2019年12月13日～2019年12月20日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州の3年国債利回りは、上昇しました。豪州の経済成長率見通しが下方修正されたことや、RBA理事会の議事要旨で利下げの可能性が示唆されたことなどを背景に3年国債利回りは低下しました。週半ば以降は、11月の豪雇用統計が市場予想を上回る結果となったことなどを受けて3年国債利回りはやや上昇（価格は低下）しました。

（注）左グラフは2018年12月20日～2019年12月20日、右グラフは2019年12月13日～2019年12月20日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。豪州の経済成長率見通しが下方修正されたことを受けてRBAによる追加利下げへの期待が高まったことや、米中の第1段階の貿易合意を背景に上昇しました。週半ば以降は翌週のクリスマス休暇を前に様子見姿勢が広がったほか、マネーロンダリング（資金洗浄）を巡る問題で厳しい調査を受けている豪大手銀行の下落が引き続き重石となりました。

（注）左グラフは2018年12月20日～2019年12月20日、右グラフは2019年12月13日～2019年12月20日。

　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。17日に公表されたRBAの12月開催分の理事会議事要旨で、来年2月にも追加利下げを行う可能性が示されたことなどから、相対的に利回りの高いリートは上昇しました。その後、週末にかけて値動きは小幅にとどまりました。

（注）左グラフは2018年12月20日～2019年12月20日、右グラフは2019年12月13日～2019年12月20日。

　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2019年12月16日～12月20日のオーストラリア マーケット動向』を参照）。

（2019年12月24日）