不動産投資におけるオファーシートの意味について解説します。

オファーシートとは

オファーシートとは、海外での不動産取引に「見積り書」のことです。オファーシートには売り手側が品名や価格、数量などを記し、取引の際に買い手に渡します。買い手がオファーシートに記載されている内容を確認して、承諾すればそこで契約成立です。

 

ただし、取引においてオファーシートの内容がそのまま承諾されることはまれで、買い手側から何らかの変更を求められることが多いでしょう。買い手側からの変更の要求は「カウンターオファー」と呼びます。カウンターオファーに対し、売り手が承諾すれば、その時点で契約成立となります。

 

オファーシートに必要な項目

オファーシートには決まったフォーマットや明確なルールがあるわけではありませんが、必ず記載すべき項目がいくつかあります。事業の種類などに合わせて、わかりやすくシンプルに作成する必要があります。

 

オファーシートに必ず必要な項目は「タイトル・宛名・差出人の情報・日付・オファーシート番号・見積りの合計金額・内訳・貿易条件・支払い条件・納期・梱包方法・有効期限」です。これらの項目は、オファーシートに最低限記載しなければならず、必要に応じて項目を追加したり、備考欄を設けたりすることも可能です。

 

取引のリスクを減らすオファーシートの書き方

取引はなるべく安全に行いたいものです。リスクをできるだけ減らすためには、オファーシートの書き方を工夫する必要があるでしょう。

 

海外での不動産取引においては、オファーシートの内容がそのまま契約内容となるため、承諾されてからミスなどを見つけても、修正するのは極めて困難です。取引のリスクを最小限にするためには、オファーシートのチェックを徹底し、記載漏れやスペルミスなどをゼロに近づけることが重要です。基本的なことですが、これが何よりも重要になりますので、完成したオファーシートは繰り返し確認を行うようにしてください。

 

また、リスクを減らすためには、有効期限を長く設定しすぎないことも重要です。オファーシートの有効期限までに買い手が承諾すれば契約が成立しますので、あまり期限を長くしてしまうと、その間に状況が変化するおそれがあります。トラブルを避けるためにも、有効期限は熟慮を重ねた上で設定するとよいでしょう。

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