セールスパーソンライセンスとは
セールスパーソンライセンスとは、アメリカの不動産ビジネス関連の専門資格で、日本でいう宅地建物取引士のような資格です。日本の宅地建物取引士は日本全国どこでも仕事ができますが、アメリカのセールスパーソンライセンスは州ごとに資格が必要です。カリフォルニア州のみ、州外の在住者にも受験機会を与えています。
また、日本の宅地建物取引士の試験が年1回であるのに対し、セールスパーソンライセンスの試験は毎週実施されています。18歳以上であれば国籍関係なく受験することができ、学歴や実務経験も問われません。語学レベルについては、英検2級程度の英語力があれば合格は可能といわれています。セールスパーソンライセンスは取得後、2年ごとに更新しなければなりません。
セールスパーソンライセンスを取得して働くには
セールスパーソンライセンスの試験に合格しても、すぐに資格を取得できるというわけではありません。州によってはSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)の登録が求められる場合があります。また、ライセンスを持つブローカーのもとでインターンシップを経験しなければなりません。セールスパーソンライセンスの申請をする際には、働く先のブローカーの承認が必要となるからです。
セールスパーソンとして働く場合の雇用形態は「社員」ではありません。ブローカーのいる不動産会社に所属するとしても、それは雇われるのではなく、「自営業」として個人で働くことになります。たとえば仲介手数料の金額も、買主と交渉しながら自分で決めなければなりません。
ブローカーライセンスはセールスパーソンライセンスと同じくアメリカの不動産資格ですが、セールスパーソンライセンスよりも難易度が高く、職務権限の幅も広い資格です。
ブローカーライセンスとは
アメリカにおいて、医師、弁護士と並んで三大資格と呼ばれているのがブローカーライセンスです。セールスパーソンよりもレベル・地位ともに上級とされており、社会的信用度のとても高い資格です。ブローカーライセンスを受験するためには、18歳以上かつ四大卒(学部は不問)であることが求められます。四大卒でない場合には、セールスパーソンとしての実務経験2年間が必要です。
ブローカーライセンス取得後は、不動産コンサルティングのプロフェッショナルとして、不動産業界のみならず、さまざまな分野で活躍することが期待できます。また、セールスパーソンが必ずブローカーのもとで働かなければならないのに対し、ブローカーは独立して開業することが可能です。