不動産投資におけるプレビルド方式の意味について解説します。

プレビルド方式とは

プレビルド方式とは、「プレ(前に)」と「ビルド(建設)」に分割すると分かるように、建設工事が着手される前に物件を購入することです。日本ではあまりなじみのない方法ですが、東南アジアのコンドミニアム売買などでは一般的に行われています。

 

また、プレビルド方式の特徴として、その支払い方法が挙げられます。日本では、物件の売買契約が結ばれた場合、頭金として物件価格の5%から10%を支払う方法が一般的です。一方、プレビルド物件を購入した場合は、物件価格の10%から20%にあたる手付金を、複数回に分けて支払います。引き渡しの際に残りの金額を支払う点は共通していますが、プレビルド方式は手付金を段階的に支払うことが可能です。

プレビルド物件を見極めるために

プレビルド物件の購入に際し、損失を出さないようにするためにも、その地域や物件は慎重に選ぶ必要があります。また、デベロッパーの見極めが肝心です。プレビルド物件は完成までに年単位の時間を要すものも多く存在します。そのため、多少の社会変動などにも耐えることのできるデベロッパーでないと、完成に至る前に倒産してしまう危険性は増してしまいます。

 

デベロッパーの見極めのためには、信用できる地元の情報を可能な限り入手することが大切です。その入手した情報は、デベロッパーに加えてプレビルド物件の見極めにも役立つでしょう。

プレビルド方式のメリットとデメリット

プレビルド物件の購入に際しては、メリットとデメリットがあります。まずは主なメリットについてです。1つ目として、プレビルド物件は、販売開始時に価格が値下げされることが多く、物件の完成が近づくにつれて、物件価格が上昇する傾向にあります。

 

そのため、物件の発売開始時にプレビルド物件を安く購入し、物件の完成後に高く売るという「プレビルド投資」ができる点が挙げられます。2つ目として、プレビルド方式の支払い方法「プログレスペイメント」では、購入時に支払う手付金を、物件完成時までに分割して支払うことができるため、手付金一回あたりの支払額が安くなる点があります。

 

次に、デメリットとして主に次の点が挙げられます。まず、プレビルド方式は、物件が竣工される前に料金の支払いを行うため、仮にデベロッパーの倒産により物件が完成しない場合に、損失が出る可能性があります。また、購入した物件の価格が想定よりも上昇しない場合や、購入のタイミングを誤り、物件価格が上昇し始めたタイミングで購入する場合は、十分な売却益を得られない可能性があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧