不動産投資におけるマーケットリスクの意味について解説します。

マーケットリスクとは

マーケットリスクは市場リスクとも呼ばれ、2つの意味があります。1つ目は市場価格の変動によって発生するリスクのことです。この場合におけるマーケットリスクの具体的な内容としては、価格変動リスク、金利変動リスク、為替変動リスクなどがあります。これら市場価格の変動により、保有資産の評価額が低下する可能性があります。

 

2つ目は個別銘柄に対する価格変動リスクです。個別銘柄の価格は、その銘柄の質だけで純粋に決定されるのではなく、市場全体の影響も含めて総合的に判断されます。例えば、株式市場全体が値下がりしているときは、個別の銘柄の質に関係なく値下がりする傾向があります。

 

不動産投資におけるマーケットリスク

代表的なものとして、空室リスク、地価変動リスク、金利上昇リスクの3つがあげられます。まず空室リスクについてです。空室が発生してしまうとその分の収入は一切入りません。また空室であっても、管理費用や固定資産税などを払い続ける必要があります。よって空室を抱えることはキャッシュフローがマイナスになることを意味します。

 

次に地価変動リスクについてです。不動産を購入した際に土地の値段が高かったとしても、将来的に災害などの影響で値段が低下する可能性があります。たとえ不動産そのものに問題がなかったとしても、その不動産が位置する土地の価値が低下すれば、所有する不動産の価値にも影響を与えてしまいます。

 

最後に金利上昇リスクです。たとえば、金融機関から1億円の融資を、返済期間30年、元利均等返済で受けるとします。複利計算で金利2%ならば、月々の返済額は36万9619円です。仮に金利が5%に上がったとすると、返済額は53万6821円になります。この増額分を家賃収入などで賄わなければなりません。減益になってしまうのはもちろんのこと、場合によっては赤字になるでしょう。また、海外で不動産投資をする場合には、これら3つのリスクに加え、為替リスクも考慮しなければなりません。不動産を購入した時点よりも円高になれば、実質的には価格が下落します。

 

以上のようなリスクを最小化するためには、投資先を分散することが大切です。1つの地域だけでなく複数の地域に投資する、複数の特徴が異なる物件に投資する、というように分散することで、1つの不動産が問題を抱えてしまったとしても、他の不動産でカバーできます。リスクを小さくすることで、長期的に安定した投資を行える可能性が高まるでしょう。

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