家族4人のパン代が、なんと月2万円。年間24万円、20年間では480万円にもなります。住宅購入に向けたライフプラン相談で、思わず驚いた家計の支出です。相談者は4,000万円程度の戸建てへの住み替えを希望する40代夫婦。家族全員がパン好きで、ホームベーカリーを提案しても「お店のパンが食べたい」とのこと。住宅購入と家族の楽しみをどう両立させるのか。現役大家CFPの竹下昌成氏が、実際の相談事例をもとにご紹介します。※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したモデルケースです。 本文
「家とパン、どっちを削りますか」4,000万円の住宅を買うなら年間24万円のパン代を諦めないといけない…本気で悩む〈パン大好き4人家族〉【CFPの提案】 (※写真はイメージです/PIXTA)

新しい家なら、外食より家で食べるほうが楽しいかもしれない

外食についても、同じような話をしました。


新しい家となれば、家で食事をするのも気分がいいものです。好きな家具を置いて、食器をそろえて、家族でゆっくり食卓を囲む。外食も楽しいですが、新居で食事をする方が落ち着くし、楽しいと感じることもあるでしょう。そうなれば、自然と外食の回数が減るかもしれません。


大切なのは、外食費を減らすために自宅で食べるのではなく、自宅での食事を積極的に楽しむことです。


今回のご家庭が住み替えを希望したのは、隣人との折り合いが悪く、落ち着いて暮らせないことが理由でした。新しい住宅に求めているのは、広さや設備だけではありません。家族が気持ちよく過ごせる生活環境も、大きな目的です。


ライフプランを作成するとき、私は住宅購入の予算、購入後の家計の余裕度、そして住宅に対する優先度合いを大切にしています。毎月の支出を見直すことは必要ですが、何でも削ればいいというものではありません。家族にとって大切な楽しみは残しながら、お金の使い方を工夫する。


新しい家で、お店のおいしいパンを家族みんなで楽しむ。そんな暮らしも、住宅購入の楽しみのひとつだと思います。

 

 

竹下 昌成

竹下FP事務所 代表

日本FP協会認定CFP・TAC講師