「家賃7万円は高いけれど…」2DK生活で見えてきたこと
引っ越しから半年。夫婦の暮らしは大きく変わりました。
以前は週末になると庭の手入れや家の掃除に追われていましたが、今は2人で近所を散歩したり、喫茶店に立ち寄ったりしています。
「掃除が本当に楽になりました。2階に上がらなくていいのも助かります」
洋子さんは、そう笑います。
一方、修一さんには気になることもありました。
「やっぱり家賃ですね。毎月7万円が出ていくのは、最初は落ち着きませんでした」
年金月20万円に対して、家賃は35%を占めます。以前の家では固定資産税や修繕費がかかっていたものの、毎月決まった額を支払う必要はありませんでした。
現在、夫婦の生活費は家賃を含めて月約23万円。年金との差額約3万円は、貯蓄から補っています。
総務省『家計調査報告〔家計収支編〕2025年平均結果の概要』によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、月平均の可処分所得が22万1,544円、消費支出が26万3,979円で、約4万2,000円の不足となっています。
修一さん夫婦は、自宅の売却代金を含めた貯蓄から不足分を補う計画を立てています。ただし、将来の家賃改定や医療・介護費用にも備え、生活費を定期的に見直すつもりです。
「家賃がかかるようになったのは確かです。でも、古い家の修理がいつ必要になるか、心配し続けなくてよくなりました」
住み替えにあたり、夫婦は家具や衣類も大幅に整理しました。
子どもたちが残していった学習机や古い食器棚は、相談のうえで処分。アルバムなど思い出の品は、必要なものを選んで新居に持ち込みました。
「最初は捨てるのが惜しかったんです。でも、今の家にあるものだけで十分暮らせています」
修一さんは、以前より外出する機会も増えたといいます。
近所のスーパーには徒歩で行けるため、車を使う回数も減りました。今後は自家用車を手放すことも検討しています。
「家が小さくなったら、生活まで窮屈になると思っていました。でも、2人にはちょうどいい広さでした」
住み替えには、売却費用や引っ越し代に加え、新たな家賃負担が生じます。高齢になると希望する賃貸住宅を借りにくい場合もあるため、物件探しは慎重に進める必要があります。
住まいを見直す際は、現在の維持費だけでなく、将来の修繕や移動の負担、家計への影響も考慮することが大切です。長く安心して暮らせる住環境を、家族で話し合っておくことが望まれます。
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