孫との時間は、祖父母にとって大きな楽しみのひとつです。一方、ソニー生命保険の「シニアの生活意識調査2025」によると、孫のために出費したシニアの年間平均額は11万3,074円。食費や外食、レジャー費に加え、滞在中の世話には体力も必要です。「年金月22万円」で暮らす69歳のミチコさんも、お盆明けに小学1年生と3年生の孫を迎えましたが、わずか3日で「もう限界」と感じることに。何があったのでしょうか。
もう勘弁です…〈38歳長女〉は帰省中も実家で在宅勤務。〈年金月22万円〉69歳祖母が小学生の孫2人の世話に3日で限界を迎えたワケ ※写真はイメージです/PIXTA

3日目で「もう無理」

3日目の朝。孫たちは起きるなり、「今日はどこ行く?」と聞いてきました。しかしミチコさんは、朝から体が重く、前日までの疲れが抜けていませんでした。

 

夫も、「今日は家にいようよ」と孫たちを説得します。

 

ところが、遊び相手のいない兄弟はすぐに退屈し、やがて兄弟げんかを始めました。

 

長女はオンライン会議中です。

 

「静かにして!」

 

長女が思わず大きな声を出した瞬間、ミチコさんは、「私、もう疲れてるんだ」と自覚したそうです。

 

当初は、もう数日滞在する予定でした。

 

しかし、その日の夕方。仕事を終えた娘に、ミチコさんは正直に伝えました。

 

「ごめん。お母さんたち、ちょっと疲れちゃった。予定より早いけど、帰ってもらってもいい?」

 

長女は一瞬驚いたものの、すぐに謝りました。

 

「ごめんね。私、甘えてた」

「実家だから大丈夫」と思っていた娘

長女は、実家に帰れば両親も孫に会えてうれしいし、自分も仕事をしながら子どもたちを見てもらえる。みんなにとって都合がいいと思っていたといいます。

 

しかし実際には、孫2人の食事や外出、遊び相手まで、ほとんどを祖父母に任せていました。

 

「お母さんたちも年を取っているのに、小学生2人を丸一日見るのって大変だよね。実家だから大丈夫だと思っちゃってた」

 

長女はそう反省し、翌日に予定を変更して東京へ戻ることにしました。

 

「お母さん、ごめんね。これ少ないけれど滞在費」と言って3万円を置いていきました。

 

孫たちは少し残念そうでしたが、「また来るね」と笑顔で帰っていきました。

 

ミチコさんも、「もちろん。またおいで」と見送りました。

 

ただし、次はもう少し短い滞在にしようと、夫婦で話したそうです。