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東京で暮らす長女からの電話
長野県で暮らすミチコさん(69歳・仮名)は、71歳の夫と2人暮らし。夫婦の年金は合わせて月22万円ほどで、貯蓄を取り崩しながら堅実に暮らしています。
2人には娘が2人います。長女は38歳。関東で夫と、小学3年生、小学1年生になる2人の男の子と暮らしています。今年のお盆、長女一家は夫の実家へ帰省していました。
お盆が終わったころ、その長女からミチコさんに連絡がありました。
「子どもたち、まだ夏休みだし、関東は暑くて。何日かそっちに行ってもいい?」
長女は在宅勤務ができるため、実家でも仕事を続ける予定だといいます。
孫たちに会えるのはもちろんうれしいものです。長野なら関東より多少は涼しいだろうし、自然のなかでのびのび過ごせるだろう──。
ミチコさんは深く考えず、
「いいよ。仕事していても大丈夫。子どもたちは私たちが見ているから」
と答えました。
しかし、いざ孫たちがやってくると、想像していた「夏休みの帰省」とは少し違っていました。
遊び相手になるはずの「いとこ」がいない
孫たちが長野へ遊びに来たとき、いつも頼りになる存在がいました。近所に住む次女の子どもたちです。
年齢も近く、集まれば子ども同士で勝手に遊んでくれます。ミチコさん夫婦もおやつや食事を用意する程度で、つきっきりになる必要はありません。今回も同じように考えていました。
ところが、長野県の夏休みは関東などと比べて短めです。
孫たちがやってきたころには、近所のいとこたちはすでに新学期を迎えていました。
「そうだった。こっちはもう学校なんだ」
長女も、実家に来てから気づいたそうです。遊び相手がいなくなった小学3年生と1年生の兄弟。しかも母親である長女は、平日の日中はパソコンに向かって仕事をしています。
すると当然、「ばあば、何する?」「じいじ、どこか行こうよ」となります。
孫2人の相手は、そのままミチコさん夫婦の役目になりました。