(※写真はイメージです/PIXTA)
月収120万円・エリートサラリーマンの小遣いが「月3万円」の理由
都内の企業で役職を務めるヨシトさん(仮名/51歳)の月収は120万円。同世代の平均を大きく上回る高収入を得ていながら、彼の財布に入っているお小遣いは、毎月わずか3万円です。
「コーヒー1杯買うのも、昼飯に塩おにぎり以外のおにぎりを選ぶのも、一瞬ためらいます。自分がこれだけ稼いでいるのに、どうしてこんなに惨めな思いをしなければならないのか……」
そう零すヨシトさん。しかし、彼は妻のユミさん(仮名/49歳)が決めた家計ルールに対して、一切の反論を許されていません。エリート夫が妻に経済的な主導権を握られている背景には、過去の過ちがありました。
ほんの出来心…15年前に止まったままの時計
夫婦のパワーバランスが決定的に崩れたのは、いまから15年前のことでした。当時36歳、仕事も波に乗りはじめていたヨシトさんは、出来心から社内の女性と不倫関係に陥ってしまいます。
それが妻のユミさんに発覚したとき、双方の実家を巻き込んだ大修羅場を迎えました。激怒したユミさんから突きつけられた条件は、「いますぐ離婚して慰謝料を払い、子どもたちの親権を渡すか」、それとも「離婚しない代わりに、今後のお金の管理をすべて私に委ねるか」の二者択一でした。
当時、まだ幼かった子どもたちと離れたくなかったこと、さらに、相手女性が社内の人であったことから、自分の不貞行為によって社会的信用を失うことを恐れたヨシトさんは、後者を選択しました。
この日を境に、ヨシトさんの給与口座のキャッシュカードと通帳はすべてユミさんの手に渡り、「お小遣いは月3万円まで」というルールが言い渡されたのです。
あの日から15年。子どもたちは高校生になり、ヨシトさんも社内で昇進を重ねてきました。この間、ヨシトさんはただひたすらに家族のため、仕事に身を粉にして尽くしてきた自負があります。しかし、我が家の時計は、15年前の修羅場のまま、1秒も進んでいないかのようでした。