(※写真はイメージです/PIXTA)
自分にとって「ちょうどいい働き方」は他人に理解されない
働き方は本来、自分のことですが、私たちはつい周りの目を気にしてしまいます。その結果、自分にとって「ちょうどいい働き方」から遠ざかることがあります。そこでまず、【優先順位を見直す】をテーマに、自分の人生において何が大切なのか、そしてその優先順位はどうあると心地よいのかを考えていきます。
とはいえ、今すぐ優先順位の答えを出す必要はありません。まずは読み進めていただきながら、ぼんやりとイメージを膨らませてみてください。「決まったら動き出そう」とすると、ずっと立ち止まることになります。大事なことほど後でわかります。
同じキャリア・仕事のスキル、働き方が対照的な2人
以前、キャリア相談で、大手企業、とくに営業職で仕事中心の働き方をしている2人の方、EさんとFさんにこんな話を聞いたことがあります。2人ともキャリアや仕事のスキルはほぼ同じ。ですが、働き方や価値観は大きく異なっていました。
Eさんは、社内での評価も高く、仕事に大きな不満はありません。しかし、生活費に追われ、毎月の支払いに不安を感じ、こう話していました。「このままではまずい。でも何を変えればいいかわからない。仕事の計画は立てられるのに、自分の将来のことになると思考が止まる」
一方、Fさんは笑顔でこう話します。「友人や親には出世競争に負けたって言われるけど、私は出世コースから降りて、今がいちばん幸せ。転職したらがつっと給料は下がったけど、副業で収入は増えた。昔の友人には理解されないけどね」
商店街を歩けば「おーい、Fさん!」と声をかけられる。わが子と同じ園に通う子どもに手を振る。顔なじみに「元気そうだな」と言われる。「会社で働く道」から外れた働き方を選んだことで、こうした日常を過ごせるようになった今がFさんの「ちょうどいい働き方」だそうです。
EさんとFさんの話が教えてくれるのは、「キャリアは他人に理解されない」ということです。自分にとって心地よく、無理なく持続できる働き方を見つけることこそが、キャリアの本質なのです。
