(※写真はイメージです/PIXTA)
上司と部下が「フラットな関係」といえる根拠
組織図では、たしかに上司と部下は上と下に位置づけられますが、場所が異なるのは、役割が違うからにすぎません(最近では、組織図も顧客に近い現場を上にする、または横に表記する企業もあります)。
部下には、現場で業務を遂行するプレイヤーとしての役割、上司には、チームに所属する部下を束ねて成果を最大化するマネージャーとしての役割があります。単なる役割の違いなのですから、どちらが上で、どちらが下かを論じても、あまり意味はありません。
しかも、プレイヤーとマネージャーに求められる能力はそれぞれ異なります。現場に密着するプレイヤーとして能力を発揮する人もいれば、全体を俯瞰するマネージャーとして能力を発揮する人もいますし、どちらも必要不可欠です。
別の視点で言えば、「上司だからすべての能力が優秀で、部下より常に正しい判断ができる」なんてこともあり得ません。現場に接している部下の持っている情報や能力、提案がなければ、上司は適切な判断を下せません。
一方、部下側としても経営方針などの情報や、各部署からの支援がなければ現場で成果を発揮できません。両者はプロとして互いに協力すべき対等な関係です。対等だからこそ、お互いに思っていることや考えていることを伝え、お互いの話に耳を傾ける。そして、お互いの考えにギャップがあるなら、それを埋める方法を一緒に考える。ボスマネジメントとは、そうした当たり前のことを、意識的に実践していこうという考え方です。
もちろん、フラットな役割関係だからといって、上司と部下の立場が同じという意味ではありません。人としての上下はありませんが、上司のほうに各種権限があり、責任の範囲も大きくなります。そこをいかに活用するかがポイントになります。
難波 猛
マンパワーグループ株式会社 シニアコンサルタント
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