(※写真はイメージです/PIXTA)
死んだ魚の目でスマホを凝視する息子に父親は…FIREの「その先」を求めて
再びワンルームマンションに引きこもり、死んだ魚のような目でスマホを凝視する日々。Aさんからは、社会から切り離されたような孤独感が漂っていました。
そんな息子を見かねて、父親が部屋を訪ねてきました。
「金さえあれば生きてはいけるだろう。だが、お前はまだ30代だ。そのまま、この先何十年もスマホだけを見て終わるつもりか」。逃げ場のない問いかけでした。
「何度かつまずいたくらいで、自分の価値まで投げ出すな。お前の代わりはどこかにいる。だが、お前の人生の代わりは誰もいないんだぞ」。父の淡々とした、けれど重みのある言葉に、Aさんは自分の時間が止まっていることにようやく気づかされました。
現在、Aさんは実家に戻り、父親の弟が経営する会社で営業の仕事をしています。
「息子のこれまでは金があっても幸せとはいえなかったような気がするなぁ。遊んでいた時間が長かったから仕事がどれだけ続くかわからないけど、辛抱できるようなら結婚もして早く孫の顔を見せてもらいたいと思っているよ」と、すでにリタイア生活に入った65歳の父親は、仕事へと向かう息子の後ろ姿にそんな願いを託しています。
FIREとは「働かないこと」ではなく、「働かなくてもいい状態をつくること」ではないでしょうか。その自由をどう使うかが、人生の質を決めていきます。経済的な自立を得て、その後の人生をどのように生きるかをしっかりと考えることが重要です。
結婚したあとの生活費や教育費、老後の生活費や医療・介護費などを考えると、物価高が進む昨今、1億円の利息(400万円)程度では、厳しいものがあります。やがては取り崩さざるをえなくなるでしょう。社会との繋がりも維持するためにも、仕事を続けながらの“サイドFIRE”という選択肢も考えて、長い目で計画することをお勧めします。
川淵 ゆかり
川淵ゆかり事務所
代表
【注目のウェビナー情報】
【税金対策】4月15日(水)オンライン開催
《高所得者の所得税対策》
「インフラ投資×FIT制度」活用セミナー
【国内不動産】4月18日(土)オンライン開催