20代半ば〜30代前半にかけて訪れる「結婚ラッシュ」。働き方や生き方が変化し「結婚は考えていない」という人も増えてきましたが、それでも周囲が次々と結婚していくと、心がざわつくものです。いまは出会い方も多様になり、マッチングアプリをきっかけに結婚するカップルも珍しくありません。そのようななかで、相手の「プロフィールの内容」にはご用心を……。29歳女性の事例をもとに、アプリ婚だからこそ徹底すべき結婚前の「マネー・デューデリジェンス(資産査定)」の重要性について解説します。
「ごめん」じゃ済まない!…アプリで出会った〈年収1,000万円・大企業勤務の37歳夫〉と結婚3ヵ月。マイホームのローン審査、銀行で暴露された“絶対許せないウソ”。土壇場まで気づけなかったワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

本当の年収は「半分」

ホナミさんには、結婚のほかにもう1つ夢がありました。それが、「自分の家を持つこと」。実家は社宅を転々としていたため、マイホームに腰を落ち着けることに憧れがあったのです。

 

タクミさんは、郊外にあるマンションを提案します。一方、合理的な考えのホナミさんは「職場に近いほうがいい」と、23区内の築浅中古マンションを選びました。価格は約9,000万円です。「2人の家だから共同名義にしよう」という夫の提案でペアローンを組むことにした夫婦ですが、そこでとんでもない事実が発覚します。

 

「書類の提出、ありがとうございます。1つひとつご一緒に確認させていただきますね」銀行員の言葉になぜかそわそわする夫を不審に思ったホナミさんですが、銀行員は構わず続けます。

 

銀行員「ご主人の昨年のご年収ですが、源泉徴収票に書かれている550万円でお間違いありませんか?」

 

ホナミさん「……え?」

 

タクミさん「……」

 

ホナミさん「すみません、もしかしたら私のと間違えてるかもしれないです」

 

銀行員「? いえ。タクミさまの源泉徴収票のご確認です。こちらに550万円と書かれております」

 

ホナミさん「は? タクミさん、どういうこと?」

 

タクミさん「……」

 

口をつむぐばかりでなにもいわない夫にしびれを切らしたホナミさんは、「すみません、この申し込み、辞退します」といい、足早に銀行をあとにしました。家に着くなり、ホナミさんの怒りは爆発します。

 

「ふざけないでよ! 私を騙してなにがしたかったの!?」

 

タクミさんの本当の年収は550万円。勤め先は大手企業Y社の子会社で、オフィスはY社ビルの中にあり、Y社と取引が多くある部署に所属していたため、内情に詳しかったようです。なぜウソを書いたのか問い詰めると、「本当の数字を書いたらマッチングできないと思った」といいます。

 

「だとしても、ここまで隠し通すなんて……本当にありえない」

 

「ごめん。いつ言おうかと思ったんだけど、ホナミのことを考えるとなかなか言い出せなくて……」

 

「ごめんで許されると思っているの?」