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【シミュレーション】35年間の積立投資で資産はどう変わる?
それでは、Aさんが30歳から35年間、新NISAで「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような低コストのインデックスファンドに積立投資した場合、65歳時点の資産額はいくらになるでしょうか。
金融庁の「つみたてシミュレーター」を利用し、「月1万円・3万円・5万円」の3ケースで試算します。
なお、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の2025年の上昇率は+20.5%でしたが、毎年同じペースで一度も下落することなく上昇することはありません。長期的に見ると、年間の平均リターンは4~5%程度に収まる傾向があるため、想定利回りは「年率3%・5%・7%」に設定してシミュレーションを行います。
・「月1万円」を積立投資した場合
月1万円なら、年間12万円の投資です。35年間で元本は420万円。これだけでも立派な資産ですが、運用益が加わることで大きく増えます。
【月1万円】想定利回り3%のケース
・投資元本(35年間):420万円
・運用益:約315万円
・65歳時点の資産額:約735万円(元本の約1.8倍)
【月1万円】想定利回り5%のケース
・投資元本(35年間):420万円
・運用益:約688万円
・65歳時点の資産額:約1,108万円(元本の約2.6倍)
【月1万円】想定利回り7%のケース
・投資元本(35年間):420万円
・運用益:約1,291万円
・65歳時点の資産額:約1,711万円(元本の約4.1倍)
月1万円を利回り5%で35年間運用できれば、約1,100万円の資産になります。7%なら約1,700万円と、老後資金2,000万円の約85%をカバーできる試算です。
・「月3万円」を積立投資した場合
月3万円なら、年間36万円の投資です。決して小さな金額ではありませんが、固定費の削減や利用頻度の少ないサブスクの解約など、家計の無駄を見直せば、捻出できる可能性のある金額といえるでしょう。
【月3万円】想定利回り3%の場合
・投資元本(35年間):1,260万円
・運用益:約946万円
・65歳時点の資産額:約2,206万円(元本の約1.8倍)
【月3万円】想定利回り5%の場合
・投資元本(35年間):1,260万円
・運用益:約2,065万円
・65歳時点の資産額:約3,325万円(元本の約2.6倍)
【月3万円】想定利回り7%の場合
・投資元本(35年間):1,260万円
・運用益:約3,874万円
・65歳時点の資産額:約5,134万円(元本の約4.1倍)
月3万円の積立投資では、利回り3%でも老後資金2,000万円を突破できる可能性があります。5%で運用できれば約3,300万円、7%なら約5,100万円となり、ゆとりある老後資金を準備できます。
・「月5万円」を積立投資した場合
月5万円の積立なら、年間60万円の投資。35年間で元本は2,100万円となり、これだけで老後資金2,000万円はクリアします。さらに運用益が加わることで、65歳時の資産は大きく増えます。
なお、30歳から60歳までの30年間で年間60万円を積み立てると、新NISAの生涯投資枠1,800万円を使い切る計算になります。そのため、残りの5年間(300万円分)は、妻のNISA口座を利用して投資を行う想定です。
【月5万円】想定利回り3%の場合
・投資元本(35年間):2,100万円 ※妻のNISA口座との合算
・運用益:約1,577万円
・65歳時点の資産額:約3,677万円(元本の約1.8倍)
【月5万円】想定利回り5%の場合
・投資元本(35年間):2,100万円 ※妻のNISA口座との合算
・運用益:約3,442万円
・65歳時点の資産額:約5,542万円(元本の約2.6倍)
【月5万円】想定利回り7%の場合
・投資元本(35年間):2,100万円 ※妻のNISA口座との合算
・運用益:約6,457万円
・65歳時点の資産額:約8,557万円(元本の約4.1倍)
月5万円の積立投資なら、3%の運用でも約3,600万円、5%なら約5,500万円、7%なら約8,500万円という大きな資産を築くことができます。