2026年2月6日から22日までイタリアで開催されている「ミラノ・コルティナ冬季五輪」。スウェーデン代表がユニクロのウェアを着て入場したことが話題になるなど、ユニクロは今や世界的な衣料品メーカーへと成長しました。もし1994年の上場時に「ユニクロ(ファーストリテイリング)」の株式を最低単元で購入していたら、約32年の時を経て、現在の評価額はいくらになっているでしょうか? FPが試算します。
ミラノ五輪・スウェーデン代表の着用で話題の「ユニクロ」。もし1994年上場時に株式を買っていたら…驚きの評価額をFPが試算 (※写真はイメージです/PIXTA)

ユニクロが「グローバルブランド」に成長するまでの歩み

ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式で、スウェーデン代表が「ユニクロ」のロゴ入り公式ウェアを着用したことが話題となりました。ユニクロは、同国代表とパートナーシップ契約を締結しており、夏季五輪を含め4大会連続で公式ウェアを提供しています。

 

そのユニクロを運営しているのが「株式会社ファーストリテイリング」で、傘下に「株式会社ユニクロ」や「株式会社ジーユー」などを持ち、それぞれのブランド名で店舗を展開しています。

 

創業時の社名は「小郡商事」で、1946年に山口県で創業。1949年に紳士服店として営業を開始し、徐々に事業規模を拡大。1984年には広島市にユニクロ1号店をオープンしました。

 

その後、1991年に現在の社名のファーストリテイリングに変更し、いまや海外売上比率が約60%となるグローバルブランドへと成長しました。

 

そのファーストリテイリング(銘柄コード:9983)は、1994年7月に広島証券取引所(2000年3月廃止)に上場し、その後東京証券取引所二部(当時)を経て、1999年7月に東京証券取引所一部(当時)へと指定替えとなりました。現在は、東証プライム市場に上場し、日経平均株価を構成する代表的な大型株となっています。

 

2000年にフリースブームが起こり、その後も「ヒートテック」や「エアリズム」、「感動ジャケット」などの大ヒット商品を生み出してきたユニクロ。

 

もし上場時に株式を購入していたら、現在の資産はいくらになっているのでしょうか?

 

計7回の株式分割で保有株は「43.56倍」へ増加

資産額のシミュレーションの前に、「株式分割」について触れておきます。

 

株式分割とは、すでに発行されている株式を一定の割合で分割し、発行済株式総数を増やすことを指します。分割時点での企業の資産価値は変わらないため、株価は分割比率に応じて調整されます。たとえば、「1対2」の株式分割が行われた場合、株価は2分の1になります。

 

株価が低くなることで買いやすくなるため、株主数の増加や、売買の活性化につながる効果も期待されます。

 

ユニクロを運営するファーストリテイリングは、1994年の上場以降、これまで計7回の株式分割を実施しています。仮に上場時に最低単元の1,000株を保有していた場合、現在は43,560株を保有している計算になります。

 

■ファーストリテイリングの「分割比率」と「保有株の変化」

 

・1994年「1株→1.5株」:1,500株
・1995年 「1株→2株」:3,000株
・1996年 「1株→1.1株」:3,300株
・1997年 「1株→1.1株」:3,630株
・2000年 「1株→2株」:7,260株
・2002年 「1株→2株」:14,520株
・2023年 「1株→3株」:43,560株

 

続いて、ファーストリテイリングの株価の推移を確認します。