(※写真はイメージです/PIXTA)
酒と女と博打で家族を捨てた80代父を“嘘の愛”で看取った娘
場面1
男性:「俺はがんで最期が近いのは分かっている。本当だったら一人で死ななきゃならない。父親としては、家族を捨てたような生き方をしてきたから。……だけど、娘は、こんな俺を愛してくれる。だから、俺は幸せだ。だから、俺は、ここで、痛みだけ取ってもらって、死ねればいい。家なんて、ない。でも、娘が居てくれる」
場面2
娘:「私は、父親に復讐したい。父は私たち家族を捨てた。だから、噓の愛情でだまして、娘に愛されたと誤解させて、最期を迎えさせたい」
場面3
看取りの後、天国に旅立った男性の表情は穏やかだった。また、娘の涙に、復讐の気持ちは微塵も感じられなかった。
娘:「私は、復讐を終えました」
涙は「達成感」か、それとも「和解」か…
皆さんは、どのように感じられたでしょうか。終活の中で、男性は自分の人生を振り返り、自分は家で最期を迎える資格などないと述べ、自宅での最期は希望しませんでした。そして、娘と心の和解をし、病院で痛みだけ取って、最期を迎えることを選択しました。
結果として、男性の思いは遂げられ、その終活は完結するわけですが、そこには、娘の憎しみが入り混じっていました。当初は真の和解ではなかったのかもしれませんが、その感情は徐々に変化をしていったのでした。