(※写真はイメージです/PIXTA)
職場に無関心なメンバーから意見を引き出すための工夫
意見を出し合う場で、「意見を出して」と促しても、うつむいて何も言わない……。そんな一見、「無関心に見えるメンバー」に対して、どう意見を引き出すかは多くの現場で共通する悩みかと思います。ただ実際は、無関心なのではなく、単に「どう話せばいいのかわからない」だけというケースがほとんどです。ここでは、現場で効果のあった「意見を引き出すための設計」を、3つのステップでご紹介します。
1.クローズドクエスチョン→オープンクエスチョンの流れを活用する
最初から「どう思う?」と聞かれると、多くの人が構えてしまいます。特に無関心に見える人ほど、突然のオープンな問いに戸惑いがちです。そこでまずは、選択肢つきのクローズドクエスチョンで思考のスイッチを入れます。
「職場の雰囲気は100点満点でどれくらいですか」
「この1年間のチーム連携、5段階でどれくらいですか」
といった答えやすい問いを入口にすると、多くの人が自然に考え始めます。そのうえで、
「なぜその点数にしたのですか」
「あと少し良くするなら、どこを変えたいですか」
とオープンクエスチョンに移ることで、徐々に自分の意見を言いやすくなっていきます。
2.最初の発表者を戦略的に選ぶ
場の空気は、最初の発言者によって大きく左右されます。上下関係ではなく、話しやすく前向きな雰囲気をもつメンバーに最初を任せることで、場の温度が一気に上がります。そして、その発言に対しては、否定せず受け止める姿勢が重要です。「なるほど、そういう見方もありますね」「共有してくれてありがとうございます」といった反応があるだけで、その場は「言って大丈夫」という安全な空気になります。こうした安心感は、その後の意見の出やすさを大きく左右します。
3.大人数→少人数→大人数の往復
多くの人にとって、大人数の前でいきなり話すのは高いハードルです。そこで、全体でテーマを共有したあとに、二人組や三人組など少人数で話し合う時間をつくります。
少人数の場でいったん言葉にしてみることで、口を開くハードルが驚くほど下がります。そのあとで全体に戻して「少人数で出た意見」を共有してもらうと、普段発言しない人でも自然と声を出しやすくなります。
上林 周平
株式会社NEWONE
代表取締役
