(画像はイメージです/PIXTA)

最近、投資初心者や若年層のあいだで注目を集めている「不動産クラウドファンディング」。これまでハードルが高いとされていた不動産投資が、1万円からの少額で始められ、しかも運用はプロにお任せという手軽さが人気の理由です。複数の案件に分散投資できる点も、リスクを抑えたい個人投資家にとって魅力的なポイントとなっています。一方で、元本の保証がない、途中解約ができないといった注意点も存在します。この記事では、不動産クラウドファンディングの仕組みや収益の流れ、メリット・リスク、そして「どんな人に向いているのか」まで、わかりやすく解説します。

不動産クラウドファンディングのメリットとデメリット

クラウドファンディングのメリット

1.少額で始められる

1万円程度から投資可能で、資金に余裕のない人でも参加しやすくなっています。少額から始めて、慣れてきたら投資額を増やすのも一つの手です。

 

2. 分散投資がしやすい

少額で複数の案件に投資できるため、リスク分散が容易です。たとえば30万円の資金があれば、3〜4つの案件に分けて投資することも可能です。

 

3.管理の手間がかからない

物件管理や入居者対応はすべて事業者が行うため、投資家は運用のストレスを感じることなく、成果の分配を待つだけで済みます。

 

クラウドファンディングのデメリット

1.運用期間中は換金できない

基本的に運用期間中の途中解約や換金はできません。不動産相場が下落しても、満期日まで資金を引き出せない点は注意が必要です。

 

2. 元本割れのリスクがある
原則として元本保証がないので、元本割れが起こり、投資額より少ない金額しか手に入らないデメリットもあります。元本割れとは、投資した金額よりも、運用結果として戻ってくる金額が少なくなる状態を指します。相場の変動や運用不調によって、出資額を下回るリターンになる可能性があります。

 

3. 事業者の倒産リスクがある
運用を担う事業者が経営不振や倒産に陥った場合、出資金が返還されないリスクがあります。信頼性の高い事業者を選ぶことが重要です。
 

まとめ

不動産クラウドファンディングは、少額かつ手軽に始められる新しい形の不動産投資として、注目を集めています。不動産投資のメリットを享受しながらも、プロに運用を任せられるという点が、特に初心者や忙しい人にとって魅力的です。

 

ただし、途中解約ができない、元本保証がない、事業者リスクがあるなど、注意すべきポイントもあります。ファンドに出資する際は、複数の案件や事業者を比較し、利回りやリスク、運用期間、信頼性などをよく確認したうえで、自分に合った投資先を選びましょう。
 

 

宮路幸人

税理士

 

 

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