年金・退職金はいくら受け取れるか、住宅ローンは繰り上げ返済すべきか、迫りくる親の介護と上がり続ける物価……。50代のマネープランは、悩みと不安の連続です。しかし、その不安の正体と向き合わなければ、漠然と「お金を貯める」ことしかできず、人生の選択肢を狭めてしまうかもしれません。本記事では、竹本和広氏の著書『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)より、50代で考えるマネープランについて解説します。
「75歳までに死んだら、もったいない」といわれるが…「年金は繰り下げ受給します」元サラリーマン夫が決めた、確固たる理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

お金を貯めるより大事なこと

会社員で複業をしなくてもいい人は、どのような人だろう?と考えてみました。それは、お金がいっぱいある人ではありません。お金が多くあっても幸せになれるとは限らないと思うからです。

 

「社会的地位やお金を手にすることで、人生うまくいくわけではない」ことを思い知った私は、複業をしなくてもいいのは現在の仕事を楽しんでいる人だと思います。現在の仕事を楽しんでいる人は同世代の会社員で少ない気もしますが、きっと自分らしい人生を送っているでしょう。

 

生活をしていくために、お金は必要です。しかし、それほど心配しなくても、体が元気で、お客さまとつながってさえいれば「なんとかなるかな……」と楽観的に考えています。本を執筆するようになり、書店に足を運ぶ機会が増えました。「お金を貯めるための本が多いなぁ」と感じています。

 

お金を貯めることは大事かもしれませんが、稼ぎ続けることのほうが大事だと考えています。転機から5年がたち、苦しんでいたころの自分にいってあげたいです。「もう会社は期待していないのだから、開きなおって自分の好きなこと、やりたいことをしたらいいんじゃない? 複業の世界にはチャンスがいっぱいあるよ」と。

 

老後のため、お金の不安をなくすために、マネープランを実行し、複業で稼ぐチカラを身につけていきませんか?

 

参考:便利ツールで家計をチェック https://www.jafp.or.jp/know/fp/sheet/

 

 

竹本 和広

セカンドキャリアコーチ

株式会社ライフシフトラボ 複業トレーナー

 

※本記事は『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。