ここ数年で生成AIが急速に身近な存在となり、なかでも「ChatGPT」に代表される対話型AIは、私たちの暮らしや働き方に大きな変化をもたらしています。とはいえ、50代以上のミドル世代にとっては、どこか“自分には関係ない”と感じている人も多いのではないでしょうか。しかしChatGPTは、そんな50代にこそぴったりの必須ツール。竹本和広氏の著書『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)より、50代でセカンドキャリアを考える際に活用したい「2つのツール」とその活用方法についてみていきましょう。
「ChatGPTなんて自分には関係ない」というミドルシニアの“大きな勘違い”…実は、50代こそ最強の“AI使い”になれるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

実は「50代向き」のツール?…新しい働き方を探すうえで「生成AI」は必須

複業するうえで生成AIは必須のパートナーです。あなたは生成AIを活用していますか? ネット上には「生成AI活用法」の情報が膨大にあります。まずは「習うより慣れろ」。複数のサービスを使い、比較検討してみるのが効果的です。

 

私の場合、マイクロソフト365ユーザーのためCopilotを中心に使い、ChatGPTやGeminiなども並行して活用しています。毎日使うようになって半年。各サービスの特長や入力するプロンプトのコツも感覚的にわかってきました。

 

※プロンプト:AIに対して与える指示や入力情報のこと。

 

実は、生成AIは50代向きのツールかもしれません。入力するプロンプトは、経験豊富な50代のほうが語彙力があると思うからです。企画書や提案書の下書き作成、プロフィール文章の作成支援、専門分野の調査やアイデア出し、など生成AIは多岐に渡る支援が可能です。

 

ChatGPTへ「58歳女性。〇〇業界で30年営業事務職。副業プランを5つ提案してください。」と入力してみてください。どのような回答がきましたか? 生成AIはあなたの経験を補完し、生産性を劇的に向上させてくれるでしょう。

 

最初は小さな課題からはじめ、徐々に活用範囲を広げていくことをおすすめします。ビジネスの世界は常に変化しています。いまのうちに生成AIを味方につけ、新しい働き方の可能性を広げていきましょう。経験豊富な50代だからこそ、生成AIと協働することで、より付加価値の高い仕事ができるはずです。