(※写真はイメージです/PIXTA)
FIREという選択肢
「FIRE(Financial Independence Retire Early)」とは、経済的自立と早期リタイアを意味する言葉です。私は会社員のときに、老後はのんびり過ごしたいと考えていたため、FIREしたい人の気持ちもわかります。しかし無職と複業を経験した現在、仮に将来経済的余裕があったとしても、仲間と一緒に働いていたいです。働かない毎日は生きがいを失う気がするからです。
嫌な仕事なら早く辞めたいと思うかもしれませんが、やりたい仕事ならずっと働きたいと思えるのではないでしょうか。あなたにも、無職の生活は漠然と想像がつくと思います。しかし想像と現実は違います。何事も自分が体験しないとわからないことが多いでしょう。
やるべきことがないと、本当に1日は長く、つらい時間です。本来楽しいはずの遊びも、心から楽しめません。定年後も社会とつながる方法はいろいろとあるでしょう。私は「働き続けることこそが、社会とつながる最良の方法」だと思うようになりました。
あなたはどのように思うでしょうか? 質問をしますね。
「何歳まで働きたいですか?」
50代、人生のおわりを意識する
「生涯現役で働く」と決めているものの、いつどこでどうなるかはわかりません。近年では終活セミナーの開催を目にする機会が増えました。人生の最後を準備したい高齢者の方々や、親の終活をサポートするために参加する我々世代も多いのだろう、と想像しています。人生の青写真を描いた私は人生のおわりも意識し、自分の死についても考えるようになりました。
自分の死に関して、多摩大学の田坂広志名誉教授の著書『運気を引き寄せるリーダー七つの心得』(光文社)から影響を受けたので紹介します。田坂名誉教授の「死を直視する人生における2つの真実」です。
《死を直視する人生における3つの真実》
1.人は、必ず死ぬ
2.人生は、一度しかない
3.人は、いつ死ぬかわからない
この3つを自宅のデスク前に貼りつけています。毎日目にすることで、人生のおわりを意識しながら生きている感覚があります。人生のおわりを意識すると、1日1日を大切に生きていこう、という気持ちになり日々の行動が変わっていきました。