「覚える」より「触れる」…医学部英語の基礎力を固めるための〈3つの柱〉と語彙力アップのポイント【カリスマ講師が解説】

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可児 良友
「覚える」より「触れる」…医学部英語の基礎力を固めるための〈3つの柱〉と語彙力アップのポイント【カリスマ講師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

英語の得点力を高めるには、「語彙力・文法力・読解力」の3本柱を軸に、英作文力や英文解釈力、発音・アクセントといった周辺スキルまで、地道に総合力を高めていくことが求められます。とくに語彙力はすべての土台。共通テストレベルで4,500〜5,000語、難関医学部を目指すならそれ以上の語彙力が不可欠です。今回は、医系専門予備校メディカルラボのカリスマ講師・可児良友氏の著書『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)から、語彙力の効率的な伸ばし方を中心に、医学部入試に対応する英語の基礎力をどう積み上げていくかを解説。単語集の使い方や学習の工夫など、日々の勉強に役立つ実践的なヒントを紹介します。

基礎を固める勉強方法〜英語編〜

英語の基礎力を固めるうえで大きな柱となるのは語彙力、文法力、長文読解力の3つで、これに英文解釈力、英作文力、発音・アクセント力などが加わります。これらを組み合わせた総合力が得点に反映されるため、英語の学習においては総合力を地道に上げていく必要があります。

Step1 語彙力をつける

基本的に暗記の範疇に入ります。暗記ものは英単語に限らず、「質よりも回数」。何回同じ単語に触れられたかが勝負です。英単語集に3周ほど取り組んで「単語が覚えられません」という人がいますが、3周で全部覚えられたら天才です。10周、20周と繰り返さない限り覚えられないものだと考えてください。使用する英単語集は、自分のレベルに合ったものから取り組んでください。

 

諸説ありますが、中学校で習う英単語が1,500~2,000語(a,the, this, doなども含む)、高校で習う英単語が3,000語程度(create,creation, creativeなどの派生語も含む)です。ここまでの4,500~5,000語で共通テストは十分に対応できます。あとは志望する大学によってプラスアルファが必要になります。

 

中学レベルの単語が心配な人は、 まず中学レベル(高校受験用)の英単語集からスタートしましょう。高校レベルは大丈夫だという人は「大学入学共通テスト用」と銘打った英単語集から、共通テストレベルの単語まで自信のある人は、 いわゆる「大学入試用」として書店に並んでいる英単語集からスタートしてください。

 

英単語集の学習を先へ先へと進めていくと、最初の頃に覚えた単語の記憶は残っていないのが普通なので、繰り返し同じ単語に触れて、短期記憶を中期記憶へ、中期記憶を長期記憶へ変えていかないと定着は図れません。そこで、毎日100語の英単語に「触れる」ことをお勧めします。2,000語の見出し語であれば、20日間で1周できます。1年あれば、余裕を持って10周以上できる計算です。

 

ポイントは100語に「触れる」ことで、100語を「覚える」わけではないということ。本気で100語を完璧に覚えようと思ったら、それなりの時間が必要で、英文法も長文も勉強しなければいけないし、他科目の勉強もある中、英単語だけに毎日時間を割くわけにはいきません。ところが、100語に「触れる」程度のことなら10分もあればできてしまいます。

 

以上のように、とにかく同じ英単語に触れる回数を増やして、語彙力を鍛えていきましょう。「英単語を覚えるコツ」を挙げておきます。

 

気をつけたいのは、英単語集だけで覚えようと思わないことです。英単語の学習と並行して、英文法の勉強や長文の勉強も当然しているわけです。英語に触れるすべての機会で英単語を習得してください。長文中で覚えた英単語のほうが、強い印象を持って記憶にとどまりますし、生きた英単語が身につきますから。Z会の『速読英単語』のシリーズは、 この方法に特化した英単語集です。

英単語を覚えるコツ

出所:可児良友著『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)
出所:可児良友著『2026年度用「医学部受験」を決めたらまず読む本』(時事通信社)

 

可児 良友

医系専門予備校メディカルラボ 本部教務統括