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『応援したい若者を自身で選ぶ！あなたの名を冠した「オリジナル奨学金」で後世に残る社会貢献』
給付型奨学金の申請は「情報戦」
「大学に進学するための借金」というイメージを持たれがちですが、実は多くの奨学金は使用用途が限定されておらず、必ずしも学費のみに充てる必要はありません。
たとえば、アルバイトの時間を勉強や課外活動に充てたり、将来のために留学や資格取得などに活用することも可能です。極端な話ですが、株式投資の資金にしても構わないのです。
そもそも奨学金には、国や地方自治体、財団、企業など、さまざまな機関が提供するものがありますが、大きく分けて2種類に分類されます。大学卒業後に借りた分を返済していく「貸与型奨学金」と、将来の返済の義務がない「給付型奨学金」です。
もっとも受給者数が多いのは、かつて「日本育英会」と呼ばれていた日本学生支援機構（JASSO）の貸与型奨学金、第一種（無利子）および第二種（有利子）です。第一種は申請基準が厳しいものの、第二種は比較的申請が通りやすいとされています。
一方、近年注目されているのが給付型奨学金です。これは企業や財団などが独自に設けているものが多く、たとえば公益財団法人の山田進太郎D&I財団は、理系分野の研究に取り組む女子学生を支援する「STEM（理系）女子奨学助成金」を提供しています。
JASSOにも、世帯年収が270万円以下など経済的に厳しい学生を対象とした給付型奨学金がありますが、採用人数は非常に少なく、家計基準だけでなく学力基準も厳しくなっています。以前は評定平均が3.5未満だと審査を通らないほどでした。
最近では、これに加えてレポートの提出が求められるようになり、総合的に学力を判断するという変化が見られます。とはいえ、依然として貸与型に比べると給付型の採用基準は厳しいといえるでしょう。
中間層以上の学生が給付型奨学金を受給しようとする場合、現在は完全に情報戦の様相を呈しています。
これは、ガクシーの会員で都内の私立大学に通う学生から聞いた話です。以前、同大学の学生を対象にした1名限定の給付型奨学金の募集がありました。
かなり高額にもかかわらず、その情報は学生たちにほとんど伝わっていなかったようで、蓋を開けてみれば、応募者はそのガクシー会員を含めてわずか2名だったそうです。
本来、給付型奨学金の倍率は非常に高いものです。しかし、その学生は家庭が極端に困窮しているわけではないにもかかわらず、二分の一の勝負を制し、給付型奨学金を受給することができました。
投資資金の運用益を給付型奨学金に！
つまり、この学生は「情報戦に勝った」ということですが、その裏では大きな情報格差が生まれているという現実があります。奨学金については、自ら積極的に情報を取りに行く時代となっています。情報を得られなければ、可能性を閉ざされてしまうのが現状です。
今や学生の2人に1人が奨学金を借りている時代ですが、日本学生支援機構（JASSO）の奨学金では貸与型が77％、給付型は23％と大きな差があります。
給付型は、貸与型に比べて応募可能な件数が少ないという根本的な問題があります。それでも、財団や企業による給付型奨学金の数は増加傾向にあります。ただ、それらの情報が十分に学生に届いていないのです。
そこで弊社は、給付型奨学金がより学生たちに届くよう、「あなたにぴったりの奨学金が見つかる」ことを目指した、日本最大級の奨学金情報サイト「ガクシー」を学生や保護者向けに無料で提供しています。
さらに、大学や財団など奨学金の運営・管理を担う方向けに、クラウド型奨学金運営管理システム「ガクシーAgent」も提供しており、業務の効率化を図っています。
これらは順調に成長し、売り上げも堅調に推移しています。「ガクシー」は2025年6月1日時点で登録者数が40万人を超え、月間780万PVを記録しました。「ガクシーエージェント」も、2025年末には200団体の導入を見込んでいます。それだけにとどまりません。これらを基盤として、第3の柱として「ウェルネス事業」も立ち上げました。
「ウェルネス」という言葉は、「健康」や「より良いライフスタイル」といったイメージで語られがちですが、実際にはその意味が曖昧なまま広がっている側面もあります。弊社では「最良の自分を生きること」を支援するという思いを込めて、ウェルネス事業を推進しています。
前回の記事（https://gentosha-go.com/articles/-/70132）でも触れたとおり、日本には約50.4兆円のタンス預金が存在しています。しかし、「貯めるだけでなく、学生支援に役立てたい」と考える方も少なくありません。
そうした思いに応える形で、弊社は2つの新たな取り組みを始めました。ひとつは、三菱UFJ信託銀行と共同で展開している「サステナブル奨学金」です。
これは、資金提供者からお預かりした資金を同行が一定期間投資運用し、その運用益を給付型奨学金として支給する仕組みです。元本を維持したまま持続的な支援を可能にするこの制度には、「サステナブル奨学金」という名称がふさわしいと考えました。
「面白そうだけど、誰が実際に運用するの？」
そう疑問に思われるかもしれません。しかし、1年にわたる営業活動の成果として、2025年5月に目標額である10億円を達成し、すでに運用が開始されています。
奨学金の受給が「誉れ」になる世界へ
もうひとつは「シン・奨学金」です。これは、ガクシーのプラットフォームを活用し、寄付者の希望に沿った形でオリジナル奨学金を創設できるサービスです。
お預かりした資金から手数料を差し引いた残額を、全額奨学金として活用します。募集から選考、支給までの運営業務はガクシーが一括で担い、財団設立などの煩雑な手続きを省略。BPO（業務委託）形式による全面支援も可能です。
たとえば、1億円をご寄付いただいた場合、8,500万円が奨学金として活用され、寄付者の名前を冠した「オリジナル奨学金」を展開できます。
この仕組みにより、ほかの団体への寄付と異なり、支援の透明性が高まります。それだけでなく、資金提供者は受給学生から感謝の手紙が届いたり、そのあとの成長を見届けたりすることもできます。
現在は一律の手数料ですが、将来的には「無利子で貸し付けたい」「無利子貸与かつ自社入社で返済免除にしたい」といった、より高度な制度設計を希望されるケースに応じて、追加業務が発生する場合には手数料を一部見直す可能性もあります。
このように、オリジナル奨学金の創設を通じて、経済的事情により進学を諦めざるを得なかった学生にも、新たな進学の選択肢が開かれます。
なぜ、弊社がオリジナル奨学金の設立やタンス預金の教育費活用を推進しているのか？ それは、冒頭で説明したように、いまだに奨学金にはネガティブなイメージがつきまとっているからです。
しかし、弊社がウェルネス事業を展開し、「新たなお金の流れ」で補っていくことで、給付型奨学金がより多くの学生に届き、奨学金そのものが「夢を叶えるためのインフラ」として、ポジティブな存在に変わっていくと信じています。
海外、特にアメリカでは、企業がコンペティションやビジネスコンテストを開催し、優秀な学生にスカラシップ（奨学金）を授与しています。これは「誉れ」や「栄誉」として評価されており、日本とは大きく異なります。
弊社は、日本においても給付型奨学金を、海外のスカラシップのような存在に育てていきたいと考えています。
「奨学金を借りているなんて恥ずかしい……」
そのような認識を、「奨学金をもらっているなんて、すごいね」という認識に変わる世界を目指していきます。
株式会社ガクシー
代表取締役 松原 良輔
『応援したい若者を自身で選ぶ！あなたの名を冠した「オリジナル奨学金」で後世に残る社会貢献』
応援したい若者を直接支援できる、「オリジナル奨学金」設立に興味がある方はこちら
https://forms.gle/
