(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資において賃料査定は投資判断の基礎となる非常に重要なプロセスです。そのため、賃料査定で重視されるポイントを理解しておき、慎重に手続きを進める必要があります。本コラムでは、賃料査定の種類や評価ポイント、具体的な流れや注意点を詳しく解説します。

賃料査定での注意点 

(画像:PIXTA)
(画像:PIXTA)

 

賃料査定は、専門家によって客観的な視点から行われるものではありますが、最終的には査定担当者が判断するものです。そのため賃料査定を依頼する際には、以下に紹介する点に気をつけ、できる限り適正な査定評価を受けるようにしましょう。

 

信頼できる不動産会社に査定を依頼する

不動産会社の知識や経験の豊富さは、査定結果の精度に直結します。そのため、特に簡易査定後の訪問査定を受ける際には、信頼できる不動産会社に依頼することが重要です。

 

物件が所在する地域に精通した会社であれば、地域特有のニーズや賃料相場の微妙な変動にも対応した、より現実的な査定が期待できます。また、会社の実績や過去の取引事例もチェックポイントになります。実績豊富な不動産会社は多くのデータを持っているため、それらのデータも基にして賃料査定を行ってもらえます。また、事前にGoogleマップや口コミサイトなどで利用者の評価を確認し、その会社の対応姿勢や信頼性を把握しておきましょう。

 

複数の不動産会社に査定を依頼する

賃料査定は1社だけに任せるのではなく、複数の不動産会社に依頼することが重要です。同じ物件でも、不動産会社ごとに査定結果が異なることはよくあります。これは、各社が用いる査定基準や重視するポイントに差があるためです。

 

複数の査定結果を比較することで、相場感を客観的に把握でき、極端に高すぎたり低すぎたりする査定を見抜く判断材料になります。一括見積もりサービスを利用すれば、簡単に複数社への査定依頼が可能です。しかし、その分各社から個別に電話やメールで営業の連絡が来る場合もあるため、事前にその点を理解しておくことが必要です。

 

一時的な手間は発生するものの、情報収集を怠らずに適切な賃料目安を知ることで、後々の後悔を防ぎ、良い不動産取引につなげることができます。

 

査定額の根拠を確認する

賃料査定では、単に査定額を確認するだけではなく、その算出に使われた根拠を確認することが非常に重要です。提示された査定額が市場相場と極端に乖離していないか、また物件の状態や特性が適切に評価されているかを丁寧に確認しましょう。

 

不動産会社がどのようなデータや事例を基に金額を算出したのかを明らかにすることで、査定の信頼性を判断できます。根拠が曖昧だったり説明が不十分だったりする場合は、査定の妥当性に疑問をもちましょう。

 

査定結果を鵜呑みにしすぎない

不動産会社から提示される査定額は、あくまで目安であり、必ずしもその金額で貸せるという保証ではありません。したがって、査定結果を鵜呑みにせず、自分自身でも相場感を身につけておくことが大切です。

 

特に不動産投資初心者は、不動産情報サイトや地域の賃貸情報をこまめにチェックし、似たような条件の物件がどの程度の賃料で募集されているのかを調べておきましょう。査定結果と市場価格を照らし合わせることで、過大な期待や過小評価を避けることができます。
 

 

 

不動産投資について
もっと知りたい方はコチラ>>